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違いを知って、かわす

インターネットのあるサイトで見つけた「笑って許してもらえそうな遅刻の言い訳ランキング」。第1位は「タイヤがパンクしました」で、その他に「向かい風だったんです」「夢の中で、仕事してました」などが上位にランクされていました。

 

 

 

遅刻しても「こういう理由があったのだから仕方無いじゃないか」という顔をされることも多く、日本人としては、遅刻を自分のミスだと認めたうえで理由を明確に説明するべきでは、とついムッとしてしまいます。
また、シンガポールでは、「MC」ということばを良く耳にします。Medical Certificateの略で、病気や怪我で出社できないことを医師が証明するものです。有給休暇とは別に年間14日間の病気休暇(Medical Leave)が法律でも認められていて、MCを会社に提出すればこちらも有給の休暇となります。
病気休暇は有給休暇とは別物、と日本人は考えがちですが、実際には、日本でいう有給休暇と同じように「消化すべきもの」と捉えられている傾向があります。軽い風邪で出社前に病院に立ち寄ったら「MCは3日でいい?」と医師にきかれて驚いた、という日本人の方もいました。病気休暇は事後処理になるため、仕事の予定が狂うなど、頭を痛めている管理職の方も多いようです。もちろん、病気や怪我で出社できる状態ではない場合はやむを得ませんが、出社して差し支え無さそうなケースで「MCです」と休みの連絡が入ると、どこか腑に落ちないものです。
シンガポールは日系企業にとって比較的ビジネスがしやすい国ですが、やはり違いは存在するもの。どう違うのかを認識することで、自分なりの対処法を見出し、その差異がストレスとならないように上手にかわすことも必要でしょう。