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Vol.329

2017年12月23日

杉本 伸さん

乃村工藝社 執行役員 第一事業本部 海外事業部長、乃村工藝建築装飾(北京)有限公司 董事長、NOMURA D&E SINGAPORE PTE. LTD. 取締役会長

Vol329_Cover1ものづくりがしたい。そんな憧れから、電通グループ内の制作プロダクション・電通映画社(現・電通テック)に入社する。その後、電通テック 中国・アジア統括、電通テック中国法人の総経理、大手芸能プロダクションのアミューズでは取締役として海外事業を担当するなど、世界を土俵に活躍してきた。しかし、もともと海外志向だったわけではない。「電通グループ時代、ロンドンで開催された『日英友好記念イベント』をプロデュースすることに。現地で打ち合わせをしようにも、スタッフは全員外国人。苦労しました。ですが同時に、英語が使えれば働くチャンスが広げられるのだとも気づきました」。語学を大事にする杉本さんは、2006年からの中国赴任時も、なるべく自分の言葉を使った会話を心がけた。日本国内で社長業を経験することなく、いきなり海外での代表職を任されたこともあり、自分の持てるものを使えば、言語であれ、仕事であれ、ハードルを越えていけると感じるようになったと話す。「座右の銘は『限界を作らないこと』です」。

 

現職の乃村工藝社へ移ってからも、高みを目指すスタンスは変わらない。「乃村工藝社らしさって何か、とよく聞かれます。我々は空間デザイン会社ですが、私自身は、できあがった空間のテイストが“乃村らしさ”なのではなく、お客様のご要望の上をいくサービスを提供しようという魂を持った人財がいることこそ、乃村らしさだと思っています。創業125年で培った豊富な経験とノウハウをもとに、どんどん挑戦したいです」。そう話した時の明るい表情が眩しくて、ふと、企業人としての生活を終えた後のことについても尋ねてみた。「大学で講師をやりたいですね。モノ消費・コト消費の「コト消費」を体系化し、消費者の行動心理や、顧客の感動を呼ぶのは何かなどを教えたい。あとは日本の若者が海外のマーケットに挑戦するアクティブエンジェルにもなってみたいです。海外というものに対するハードルを下げて、世界への扉を開くサポートをしたくて」。

 

限界知らずの杉本さんには、やりたいことがまだまだ山積みだ。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.329(2018年1月1日発行)」に掲載されたものです。

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