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表紙の人

Vol.299

2016年4月4日

髙梨 洋一さん

REERACOEN SINGAPORE PTE. LTD. 株式会社ネオキャリア海外事業推進部

神奈川県横浜市出身。大学時代にアルバイト先のコンビニエンスストアで、当時普及し始めたPOSシステム(販売時点情報管理)のすごさを目の当たりにする。前日の売り場作りが当日の売上に反映されるスピード感が面白く、本格的にこの業界に身を置きたいと新卒でセブンーイレブン・ジャパンに入社。現場の店長などを経て、経営指導員として数店舗を担当した。自ら志望した業界で、寝食を忘れるほど熱心に取り組んだという。その結果、3年後にはお金の流れや物の売り方を把握できたと実感できるまでになり、今度は「人」を学べるところに就職したいと、人材業界へ転身。2003年に株式会社リクルートキャリア(当時リクルートABLIC)に入社した。

 

大手顧客向けの営業やマネジメントなどを経て2010年に株式会社ファーストリテイリングの人事部に出向、アジア各国の採用や本社のグローバル採用などに携わった。その際、バングラデシュで海外事業の面白さを痛感したという。「現地の小さな会場で行った就職説明会に1回で500人もの人が集まったんですよ。警察に護衛されるくらいの大騒ぎです。アジアにはこんなにすごいところがあるんだ、とそのパワーに驚くとともに、この力を生かしたいと思いました」。

 

その後、リクルートホールディングスのシンガポール法人であるRGFシンガポールや上海への赴任を経て日本に帰任したが、海外事業の面白さに後ろ髪をひかれつづけたため、株式会社ネオキャリアに転職。海外事業推進部所属となり、現地法人であるREERACOEN SINGAPORE PTE. LTD.の担当となった。

 

現在の目標は、「ABROADERS(アブローダーズ)」を増やすこと。「ABROADER」とは、「Abroad」に人を表す「er」を付けた造語で、自国を出て海外で就職する人を表している。「日本を出て海外就職する人も、海外から日本で就職する人もアブローダー。その数を増やすために何ができるか、考えて後押ししていきたいです」と抱負を語る。

 

そんな髙梨さんは愛妻家で、休日には奥様とカフェに行ったり、ワインを嗜んだりして過ごす。忙しい合間をぬって自宅に夕食をとりに帰ることもあるそう。「ライフ・ワーク・バランスではなく、僕は”ワイフ”・ワーク・バランスが大事。仕事も奥さんも同じくらいのバランスで大切にしたいんです」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.299(2016年4月4日発行)」に掲載されたものです。

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