海外への思いは就職活動にも表れ、企業選びは外資系が中心となった。そんな中、エッソ石油株式会社と縁があり入社を決意。マーケティング関連業務に従事し、日本人ビジネスマンとしてのノウハウを身に付けながら、次の目標として社内派遣制度を利用した大学院留学を掲げた。入社5年目、社内試験に合格し、念願だった米国カリフォルニア州へのMBA交換留学を実現。勉強と並行して週末はサーフィンを楽しむなど、アメリカ生活をとことん満喫したという。MBA取得後は営業成績の良さや将来性なども評価され、営業企画アナリストとしてタイとシンガポールに駐在した。
次第に各国の文化や消費者ニーズの違いに興味が沸き、後に退社。再び渡米し、ニューヨーク州の大学院でコミュニケーション学の修士号を取得。広告代理店で戦略プランニングの仕事に従事し、新たな分野でスキルを磨いていった。
転機となったのは、クロス・マーケティング社の創業者、五十嵐幹氏と出会った時。アジアナンバー1のマーケティングサービス会社を一緒に創ろうと声をかけられたことがきっかけで、2013年9月、2度目の来星を果たす。当地でクロスマーケティング・アジア社を立ち上げたが、当初は認知度も実績も全くない状態。苦労も多かったが丁寧なサポートが功を奏し、人脈が広がり今は徐々に道は拓けている。「大学時代の交換留学を断念してからというもの、周りの環境に恵まれたおかげで、やりたいと思ったことはすべて順調に物事が運びました。これからは私が各企業さまの役に立てるよう努め、顧客満足度が高い会社として認められるよう成長したいですね」。