その後はグループ会社の役員や代表を経験し、現地法人SINGAPORE FLCのダイレクターとして2014年に来星した。当地では富士山の天然水を家庭や店舗へ定期配送するサービス「Premium Water」をシンガポールで広めることが課題だ。しかし当時は市場自体もまだ開拓されていない状態での来星。不安はなかったかと尋ねると、「それがあまり深く考えずに引き受けちゃったんですよ(笑)。自分に来る話は全てチャンスだと思っているので、いろいろなことにチャレンジしてみたくて」と軽やかに笑う。
仕事では人と会うことが多い分、1人の時間が取れた時は家でゆっくりと過ごすことが多い。料理に没頭したり本を読んだりと、自分と向きあう時間を意識して作るようにしているという。
今後は「Premium Water」をASEAN全体に広めるとともに、スタッフの人材教育も目標に掲げる。「仲間や周りのサポートのおかげで今の自分があるので、自分も周囲にポジティブな影響を与えたいです。女性の比率が高い会社なので、自分が彼女たちの良きモデルケースになりたいとも思います。女性が活躍するシンガポールに来てから、よりその点を考えるようになりました」。
失敗しても、諦めずに改善していけば検証結果になるという友野さん。謙虚さと前向きさを大切に、新たな業界でチャレンジを続けている。