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ビジネス特集

2012年5月17日

Men’s Fashion Week 2012レポート(2)

秋冬最新メンズコレクションが勢ぞろい

海外から少しでも日本を元気づけたい

FIDE Production (フィデ プロダクション) Managing Director
Men’s Fashion Week Singapore 2012 Country Head for Japan

有希・シンタマニ氏

cintamani

壇上であいさつした有希・シンタマニ氏&フランク・シンタマニMFWシンガポール会長

今回、20日の夕方から夜にかけて大掛かりにジャパンナイトが開催されたのは、主催者側の熱意によるところが非常に大きかったようだ。「東日本大震災が起こって、景気が停滞し、日本は元気が無いと見られている中、海外から少しでも元気づけたいと思ったんです。日本には素晴らしいコンテンツがあるにもかかわらず、ものによっては他国の後塵を排している感も否めない。非常にくやしいという思いがわき上がり、急きょ日本から複数のデザイナーとアーティストを招致することにしました」とは、ジャパンナイトの総責任者を務めたフィデプロダクションの有希・シンタマニ取締役。6人の各分野の日本人スペシャリストとともに、わずか3ヵ月間で企画を実現させた。中国系インドネシア人実業家でフィデグループCEOのフランク・シンタマニ氏とともに日本に足を運び、デザイナーの招致にも取り組むなど、主催者のトップ自らが情熱を燃やし、ジャパンナイトが実現されることとなった。同社はファッション関連のイベントを開催しているほか、シンガーポールでファッション雑誌を発行したり、セレクトショップなども経営するなど、その事業は多岐に渡る。その事業の一環としてアジア方面への販路拡大を図りたいアパレルブランドを積極支援していきたい考えだ。来年もジャパンナイトを開催したいと考えている有希氏は「より多くの日本の業界関係者や企業方々にも参加してもらい、さらに面白いものになるよう企画を進めて行きたいですね」と話している。

 

欧米の著名デザイナー&日系企業人はこう見た!

伝統的なテラーリングを踏襲した仕立てに定評のあるイギリスのブランド「Spencer Hart」のニック・ハート氏をはじめ、ニューヨークの実力派デザイナーとして世界的な活躍が期待されているリチャード・チャイ氏によるブランド「Richard Chai」もショーを行い、注目を集めた今回のイベント。ショーを繰り広げた彼らはもちろん、日系企業の人たちは、このイベントについてどのように見ているのだろうか。各人に尋ねてみた。

 

「Richard Chai」デザイナー

リチャード・チャイ氏

rechard今回のショーは、東南アジア、中国、韓国、日本、中東、欧米へと広域に情報発信でき、ニューマーケットを開拓することができる数少ない絶好の機会なんだ。日本のブランドも、日本のデザイナーも、素晴らしいものを持っているんだから、もっと世界に出て勝負するべきだ。今回のショーは日本、韓国の魅力的なブランドが数多く紹介され、とても興味深いものになったと思う。

 

「Spencer Hart」デザイナー

ニック・ハート氏

nickラグジュアリー需要を獲得するのに、シンガポールはまさにアジアの情報基地として申し分無いね。特に最終日に行われたMCMのショーはエキサイティングだったよ。キム・ソンジュCEOは、革新的で偉大な経営者だ。心から敬意を表したい。

 

ユニクロシンガポール 社長

小野口悟氏

onoguchi国際的な見方として、ファッション都市としてシンガポールはすでに東京を抜いています。世界のファッションをリードしているパリとミラノでメンズコレクションが開催されている中で、東南アジアのこの地からそれを目指すということに、高い志と壮大な夢を感じ、強いシンパシーを感じていますし、非常に影響力の高いイベントと捉えています。我々ユニクロの目標は、2020年にグローバルブランドとして飛躍すること。ぜひ何らかの形で今後、参画できることがあればと考えています。

 

日系商事会社勤務

ラン・ウー氏

ran日本のデザイナーのショーは、落ち着いた色の組み合わせで、上品でおしゃれな印象でした。今後、こちらの気候に併せて、薄着でさらっと着れるデザイン性の高いアイテムも提案していってほしいですね。それから日本のブランドは多様性に富んでいるので、タイプの違うブランドも来星してぜひショーを行ってほしい。今回、モデルは欧米人が多かったのですが、今後はアジア人をもっと多く起用しても面白いのではないかと感じました。

 

日本通運シンガポール旅行支店 ジェネラルマネージャー

壁田忠幸氏

kabetaシンガポールでは年間を通じて多くのイベントが行われていますが、F1のように関係者だけでなく一般の人たちにまで広く認知されているというような世界的に知名度が高いイベントがありそうで、実はまだ少ないように感じます。このイベントがパリ、ミラノに次ぐ第三のメンズファッションの発信地となり、シンガポールのヒトとモノの動きがより活発化されることを期待しています。

 

2012年05月17日
取材=藤本美鈴

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