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Q. シンガポールで健康食品の販売を始めようと思っています。どのようなライセンスが必要ですか。
A. シンガポールにおける健康食品の販売については、食品販売法1973(Sale of Food Act 1973; SOFA)および環境公衆衛生法1987(Environmental Public Health Act 1987; EPHA)に定めがあり、シンガポール食品庁(Singapore Food Agency; SFA)が管轄です。また、健康食品にハラル認証を付す場合、イスラム法施行法1966(Administration of Muslim Law 1966 Act; AMLA)に基づいて管理、運営するシンガポール・イスラム宗教評議会(Majlis Ugama Islam Singapura; MUIS)の規定も考慮する必要があります。
上記の法令に従い、シンガポールにおいて健康食品を販売する際に必要なライセンス等は以下になります。
(1)食品販売法1973および環境公衆衛生法1987に規定のライセンス
(1-1)小売り食品ライセンス(Retail Food Licence)
実店舗(例:スーパーマーケット、専門店、市場露店等)で健康食品を販売する際に必要なライセンスです。ライセンスの区分は、小売店の種類(例:屋台、食品店)によります。
なお、以下の場合には本ライセンスは不要になります。
(ア)実店舗で販売される健康食品が、SFAが認可している食品加工施設、小売業者または輸入業者から予め包装されている状態で調達されている場合。
(イ)健康食品を電子商取引のプラットフォームやデジタルチャネルを通じてオンラインのみで販売する場合。
(1-2)非小売食品事業ライセンス(Non-Retail Food Business Licence)
健康食品の卸売流通(製造、加工、保管を含む)を事業者向けに輸出または消費者へ販売する際に必要となるライセンスです。ライセンスの区分は企業の事業内容(例:食品加工施設に関するライセンス、冷蔵保管ライセンス等)によります。
(1-3)輸入ライセンス(Import licence)
健康食品またはその原材料をシンガポールに輸入する場合、SFAに輸入業者として登録し、輸入ライセンスの申請が必要となる場合があります。また、各販売品の輸入許可をシンガポール税関で取得しなければなりません。
(2)イスラム法施行法1966に規定のライセンス等
(2-1)ハラル認証(Halal Certification)
シンガポールにおいて健康食品にハラル認証のマークを付して販売する場合、シンガポール国内における製品の製造、保管、輸入、販売に関して、MUISからハラル認証を取得することが義務付けられています。
Q. ライセンスの取得以外に気を付けなければならないことがあれば教えてください。
A. 上記のライセンス等を取得するだけではなく、健康食品に従事する企業は、食品の安全性等に関連する規定も遵守する必要があります。
(1)食品の安全、衛生
全ての食品は、衛生管理下で調理、包装、保管、輸送されなければなりません。
施設、車両、設備、器具等は汚染を防ぐため、衛生管理を徹底する必要があります。
(2)製品の安全、含有成分
各成分含有量の基準を満たす必要があります。許可された添加物のみが規定範囲内で使用することができます。
食品中の重金属、残留農薬、マイコトキシン等の基準値を遵守する必要があります。
(3)原材料表示、製品の記載内容
製品には、製品名、原材料、正味内容量、製造者または輸入者、原産国を明記しなければなりません。
特に、栄養強調表示が付された製品は、栄養成分の表示が義務付けられています。
これらの表示・広告等において、内容の偽装や虚偽の情報、誤認を招く表現などは禁止されていることに留意が必要です。
