シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第3回 エンゲージメントを高める3要素―①企業の方向性に対する理...

社員の自発的な貢献意欲(エンゲージメント)を高める組織の作り方

2018年12月30日

第3回 エンゲージメントを高める3要素―①企業の方向性に対する理解―

前回まで、エンゲージメントとは何か?について紹介してきました。社員の自発的な貢献意欲を差すエンゲージメントですが、今回から「エンゲージメントを高める方法」ついて説明します。
従業員のエンゲージメントを構成するのは以下、3つの要素であるといわれています。

 

1.企業の方向性に対する理解
2.帰属意識(組織に対して帰属意識や誇り・信頼の気持ち)
3.行動意欲(組織の成功のため、求められる以上のことを自発的に行う意欲)

 

企業の方向性に対する理解を高めるために

グローバルにおいて企業の方向性に対する理解が高いレベルで浸透しているのは、リッツカールトンやディズニーなど、特に欧米企業に目立つと感じています。どの国でも、施設や設備面はもちろん、サービス面も高水準で提供しています。

 

こうした企業に共通しているのは、会社として重要視していることを「言語化」し、現場のスタッフへの落とし込みにかなりのエネルギーを費やしている点にあります。

 

現在、日本企業のエンゲージメントは世界水準と比較してかなり低い傾向になっていますが、それは社員の日々の行動と、会社の方向性とのつながりがあまりないか、見えにくくなっていることが一因と言われています。

 

それを解消するためには、ただ企業理念を朝礼で唱和するといったことだけでなく、トップから意思を込めて全社の方向性や部門・チームの目標を、各現場に戦術レベルで落とし込んでいくことが重要です。

 

そのため、我々は評価制度の運用において、従業員の方々が目標設定を行う際には、「部下に対して『十分な材料を提供』してください」とお伝えしています。
まず、経営トップが各部門長に全社目標や戦略を伝え、各部門長が部下に対して期待と要望を提示します。部下はそれを受け、自ら考えて自己目標を設定し、上司と話し合いながら加筆修正を行うことで、認識のズレをなくしていく。そして最終的に企業の方針が個人の目標に落とし込まれていくことになります。

 

このような流れで企業方針の理解を深めていくことで、会社が向かっていく方向に社員の目線を合わせていくことができるようになります。
ただ、これはエンゲージメント向上に向かう一要素にすぎません。次回は2つ目の要素である「帰属意識」の重要性と、それを高める方法について紹介します。

 

著者プロフィール
あしたのチームシンガポール
Sales Manager
吉野 智也

青山学院大学経済学部卒業後、大手商社で法人営業、電子決済事業、コンテンツ事業など多岐に渡る業務に従事。2016年あしたのチームに入社。本社営業推進部を経て、台湾法人「明日之團股份有限公司」に配属。2018年シンガポール法人「Tomorrow‘s Team Singapore Pte Ltd」のSales Managerに就任。営業から制度構築、運用支援全般まで一気通貫で携わり、これまで国内・海外の日系企業100社以上を請け負う。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.341(2019年1月1日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第3回 エンゲージメントを高める3要素―①企業の方向性に対する理...