シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第1回 「社員の自発的な貢献意欲(エンゲージメント)」とは

社員の自発的な貢献意欲(エンゲージメント)を高める組織の作り方

2018年10月31日

第1回 「社員の自発的な貢献意欲(エンゲージメント)」とは

今、日本で多くの企業から導入に向けて注目を集めている「エンゲージメント」という指標をご存知でしょうか?

 

直訳では「婚約」や「契約」といった意味があり、マーケティングでも同様の用語がありますが、HR領域では「社員の一人ひとりが企業の掲げる『戦略・目標』を適切に理解し、自発的に自分の力を発揮する貢献意欲という意味で使われています。
すでに欧米では10年以上前から議論が進められていますが、日本のHR業界では昨年から働き方改革の趨勢の中で取り上げられるようになってきました。
 

新連載では4回にわたって、この「エンゲージメント」についてお伝えしたいと思います。

 

エンゲージメントを構成する3要素

 

エンゲージメントとは、“企業や事業の方向性”を物差しとして“社員が自分の仕事をどう思っているのか”を測定することを目的に開発された概念で、次の3つの要素から構成されています。

 


 

この要素が社員の中で深まっていくことが、その企業でのエンゲージメント向上に直結します。
グローバル・コンサルティング会社のウィリス・タワーズワトソンによれば持続可能なエンゲージメントのレベルが高い会社では、エンゲージメントが低い会社に比べ、1年後の業績(営業利益率)の伸びが3倍になった、という調査結果があり、業績との関連性も非常に高いことが伺えます。

 

 

ちなみに、日本企業はこのエンゲージメントが他の先進国と比較して、かなり低いという調査も発表されています。(にも関わらず、日本人の労働時間の長さは異常であるといった議論もされているようですが)
海外の日系企業においても、ナショナルスタッフの自発的な行動発揮において課題感を持つ企業は大変多く、当社は人事評価制度を通じて、エンゲージメントアップに向かう組織作りの支援をしてきました。

 

次回以降は、エンゲージメントについての詳細と、3つの要素を効率的に高めていくための方法を紹介します。

 

著者プロフィール
あしたのチームシンガポール
Sales Manager
吉野 智也

青山学院大学経済学部卒業後、大手商社で法人営業、電子決済事業、コンテンツ事業など多岐に渡る業務に従事。2016年あしたのチームに入社。本社営業推進部を経て、台湾法人「明日之團股份有限公司」に配属。2018年シンガポール法人「Tomorrow‘s Team Singapore Pte Ltd」のSales Managerに就任。営業から制度構築、運用支援全般まで一気通貫で携わり、これまで国内・海外の日系企業100社以上を請け負う。
 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.339(2018年11月1日発行)」に掲載されたものです。

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