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第6回 いよいよ本番環境でエントリー

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スタンダードチャータード銀行の口座から、実際に米国株を買ってみましょう。

 

編集S:先日、ようやくスタンダードチャータード銀行の口座を開設することができました。これで実際に米国株を買う環境が整ったわけですが、初心者の人には分かりにくいなと思う点もありました。

 

三方:まず口座を開設するときは、通常の口座だけでなく米国株を取引するための口座もつくる必要があります。また口座は、本人が銀行の窓口に行かないと開設できません。開設時に、米国株の取引をしたいということを担当者にも伝えたほうが確実ですね。

 

【口座の管理画面】

 

編集S:それでは、実際にエントリーしてみたいと思います。今のタイミングではどの銘柄を買えばいいのでしょうか。

 

三方:今回は部品メーカーであるカーチス・ライト(CW)の株を買ってみましょう。購入数については、以前勉強した通り以下の公式を使います。
適切な購入量(株式数)=(取引当たり許容リスク(%)× 投資資金)÷(購入金額 – 損切り価格)
今回の予算は3,000Sドル。初心者の場合は許容リスクを1%に設定しましょうと前回説明しました。現在のCWの株価は97.98ドルなので、以下の計算になります。
(1%×3,000S$)÷(USD97.98–USD93.75)=7.092…
小数点以下は切り捨てになるので、購入数は7になります。損切り価格の決め方は、私のスクールで詳しく教えています。

 

【株式の購入画面】

 

編集S:銘柄の一覧からCWを選びました。それでは早速エントリーしてみましょう……と思ったのですが、注文種別に「Market」と「Limit」の2種類が表示されます。これらの違いについて教えてください。

 

三方:Marketとは成行注文(即座に売買する注文方法)、Limitは指値注文(株価が指定した価格になったときに注文が成立する)を意味します。エントリーのタイミングについても、スクールで教えていますが、今回は成行で注文してみましょう。成行で注文できるのはニューヨーク市場が開いている時間帯のみですが、閉まっているときに注文を出しておくことも可能です。市場が開いたタイミングで約定されます。

 



 

編集S:ありがとうございます。さて、先ほどの計算式に基づき成行注文で7株を購入しました!ここからの値動きはどうなるでしょうか。結果については、また次回レポートします。

 

 

今回のまとめ

◆口座開設時の注意点
通常の口座だけでなく米国株を取引するための口座も作る必要があるので気をつけましょう。また通常口座に入金後は、株取引用の口座に資金を移動する必要があります。

 

◆トレードできるようになるまでは1週間
株取引用の口座開設を申し込んでから、実際にトレードできるようになるまではおよそ1週間かかります。