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第5回 チャートソフトを使ってみよう

前回は、実際にトレードをするためにどのような準備が必要なのかを解説していただきました。今回から次回にかけて、本番環境でのトレードを実践してみたいと思います。

 

 

編集S:先日、スタンダードチャータード銀行で口座開設の手続きをしましたが、実際にトレードが可能になるまで1週間ほどかかるそうです。それまでにやっておくべきことはありますか。

 

三方:同銀行の場合、手数料は安いもののチャートソフトがないので、自分で用意する必要があります。

 

編集S:チャートソフトにもたくさんの種類があります。どれを使えばいいでしょうか。

 

三方:私のおすすめは「TD ameritrade (thinkorswim)」です。このチャートソフトの利点は以下の通りです。

 

 

1. 過去から現在までのローソク足(キャンドルスティック)チャートを見ることができる
2. テクニカル指標を簡単に設定できる(移動平均線、MACDなど)
3. チャート上にトレンドラインやメモを入れられる
4. 取引時間中はリアルタイムで株価の動きを見ることができる

 

 

このソフトを使いながら株価をチェックし、実際のエントリーはスタンダードチャータード銀行の口座から行うといいでしょう。

 

編集S:このソフトを使うには、まずはサイト(https://www.tdameritrade.com.sg)にアクセスし「Open New Account」を選択、画面の指示に従って情報を入力していくんですね。

 

三方:ステップに沿って個人情報を入力していきましょう。登録自体は無料です。登録が終わると、ソフトウェアをダウンロードすることができます。Windows版、Mac版両方がありますので、ご自身のPCのOSに対応するものを選んでください。

米国株の売買に必要な設定は?

編集S:無事ソフトをインストールすることができました。かなり機能が豊富なようですが、どのように使えばいいでしょうか。米国株に投資するにあたって必要な設定はありますか。

 

三方:「Charts」というメニューで、個別銘柄のティッカーシンボルを入れることで、ローソク足のチャートを見ることができます。
まずは基本となる移動平均線の設定をしましょう。移動平均線は、短期トレンドを見るために20日と40日、そして長期トレンドを見るために50日、150日、200日で設定することを推奨しています。「Studies」で「SimpleMovingAvg(単純移動平均線)」を選び、それぞれの日数で設定してください。

 

 

 

編集S:このほか、より快適に使うためのコツはありますか。

 

三方:移動平均線は日数毎に色分けすると見分けやすいのでおススメです。また、一度移動平均線などの設定をしたら、「Save as set…」または、「Save Studies Set」でその設定を保存しておくことができますので、次回以降設定は不要となります。

 

編集S:高性能なチャートソフトがあれば、テクニカル分析もしやすくなりますね。使い方にも慣れておきたいところです。次回はいよいよこれまでの集大成ですね! 口座の開設方法も分かったので、次回からは実際の口座でトレードしてみたいと思います。いよいよ本番ですね!

 

今回のまとめ

◆チャートソフトは「TD ameritrade (thinkorswim)」がおすすめ
無料で使えて機能も充実しています。Windows版、Mac版のいずれかから選ぶことができます。

 

◆自由にカスタマイズ、設定を保存できる
TD ameritrade (thinkorswim)で一度移動平均線などを設定した後、保存することも可能。次回以降の設定が不要なので便利です。