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あしたのチーム(Tomorrow’s Team Singapore Pte. Ltd.) 人事評価制度の構築から運用まで一貫サポート、顧客の最高のチームづくりを支援

企業における人事評価制度の構築から運用まで一貫してサポートする「あしたのチーム」。中小・ベンチャー企業など、人事評価制度のノウハウ不足に悩む経営者に寄り添うサービスを提供する。2016年11月に設立したシンガポール現地法人のTomorrow’s Team Singapore Pte. Ltd.は台湾に続く海外2拠点目で、アジア地域の統括拠点に位置づける。田尾豊マネージングダイレクターは「企業が人事で悩んだ時に一番に頼られる存在になりたい」と意気込む。

 

 

「あしたのチーム」という会社名には「明日という遠くない未来に向かってお客様の最高のチームづくりを支援する」という思いが込められている。同社の特徴は、人事評価制度のシステム構築に加え、クラウド技術を使った人事評価サービスや、約1年間の運用支援コンサルティングが1つのパッケージとなっている点だ。通常はシステム構築だけで半年から1年かかるが、同社では自社のコンサルタントが顧客の課題を吸い上げ、さらにシステムエンジニアが3ヵ月ほどで既存のパッケージをベースにシステムを構築する。導入費用も従来の3分の1程度に抑えられるという。

 

成果で評価する新しい人事評価制度を

相談を受ける企業の悩みは大きく分けて4つ。1つ目は管理職の育成で、シンガポール人社員への教育方法などが課題に挙がる。2つ目は従業員の定着率の向上、3つ目は採用力の向上だ。シンガポールは日本よりも有効求人倍率が高いことに加え、シンガポール人からの日系企業の人気は下降している。ゆえに良い人材がなかなか採用できないと悩む企業も多く、「その企業の将来性やどのようなキャリアパスが描けるのかなどを、働いている人に示すことの重要性などをアドバイスしている」という。4つ目は労働生産性の向上で、これまでの年功序列制や時給制での働き方に代わり、成果を評価する新しい人事評価制度への変更を勧めている。

日本での主な顧客は中小・ベンチャー企業だが、海外では大手企業も多い。理由は駐在員事務所の社員は少なく、また社員の帰国などでノウハウを蓄積しづらい点、社員の多くが営業職のため人事評価制度を構築するノウハウを持っていない場合が多い点などが挙げられる。加えてマネージングダイレクターの中には初めてマネジメントを経験する人もおり、抱える仕事量も多い中で人事評価制度にまで手が回らない現状もあり「お役に立てる場面は多い」と話す。

海外からも日系企業の働き方改革に貢献

今後は製造業や飲食業など、業界別にきめ細かいサポートができるパッケージを開発してサービスを拡充する方針。またASEAN地域やオーストラリア、ドイツなどへの進出も検討する。直近では2017年中に上海や香港などでセミナーを開催し、感触を確かめたうえで進出準備を進めるという。シンガポールでも月に1度セミナーを開く予定で、人事評価制度の作り方や運用の仕方などの情報を広く開示していく。「人事評価制度は会社の経営にも関わる重要なコンテンツ。当社のサービス価値や人事評価制度のあり方について分かりやすく伝えて重要性を知ってもらいたい」と話す。シンガポールでも、日系企業が日本政府の後押しする「働き方改革」を実践できるようサポートし、「海外からも日本経済にプラスとなるインパクトを与える」ことを目指している。

 

会社プロフィール
人事評価クラウド型運用支援サービス、教育・研修事業、その他人事関連事業などを手がける「あしたのチーム」のシンガポール現地法人
Tomorrow’s Team Singapore Pte. Ltd.
80 Robinson Road #10-01A Singapore 068898
TEL: 6420 6802
http://www.ashita-team.com.sg/