AsiaX

アジアへの事業進出・投資をサポート。実務経験に基づくソリューションを提供

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「日本を外から元気にしたい」。J-DESK PREMIUM PTE LTD取締役の上中淳行(うえなか あつゆき)さんは、同社設立の理由をこのように語る。主業務として日本からシンガポール、アジアへの事業進出や投資・資産運用サポート、国際税務、法務アドバイスなどを手がける。

 

「昨年11月から稼働し、現在は主に企業の経理事務の記帳代行などバックオフィス業務を請け負っています。今は市場のリサーチを進めている段階ですが、本格的に業務を開始すれば、活気があり、拡大する東南アジアにおける日系企業のビジネスに関し、あらゆるソリューションをワンストップで提供できるようになります」。

 

上中さん自身、公認会計士・税理士であり、大手監査法人で監査業務を担当した後、不動産開発会社でオーストラリアでのホテル、ゴルフ場開発に携わった。その後金融情報会社の設立に参画し、その会社が上場を果たすといった経験を持つ。上中さん以外にも起業からIPO(新規株式公開)を実現した最高財務責任者など、高度な専門知識と実務経験を持ったメンバーが揃い、シンガポールに限らず、香港、タイ、マレーシアにもこれまでの業務の中で培ってきた人脈ネットワークを持つ。

 

「手がける案件の中には、これまで自分たちが経験したさまざまな実務に当てはまるケースもあると思います。そうした体験からアドバイスできるのは強みです。すでに多くの日系のビジネスコンサルタント会社が進出されているシンガポールの中にあって当社は後発であり、不利な面があるかと思います。しかし一方で、後発ならではの強みもあるはず。企業にはこれまでのコンサルティング会社には、いろいろな理由から相談できなかったこともあるでしょう。当社には何でも気兼ねなく相談してもらえるようにしていきたいと思います」。

 

シンガポール人顧客に人気の不動産や日本産品の購入を支援

少人数のコンサルティング会社ゆえに目が届く範囲で案件に取り組み、きめ細かなサービスを提供することをモットーとする。

 

「お客様の立場になり、要望にお応えすることが第一です。例えば、お客様に依頼された案件について、最初は私たちが取り組むことで解決したとします。もし次回、同様の案件が発生し、当社に依頼する必要がないと判断した場合、お客様ご自身で取り組まれるようにアドバイスをすることもあります」。

 

日本からアジアへの進出支援とは逆の、シンガポールから日本への投資などの案件も扱う。

 

「日本の不動産、牛肉やカキなどの海産物といった高級食材、ミネラルウォーター、陶芸品、そして美術品としての刀剣などを購入したいというシンガポール人は多い。日本には、まだ多くの人に知られていないいいものがたくさんあり、本当に豊かでいい国だと実感します。日本のものを海外の人に紹介し、購買層が増えることで、日本国内の産業活性化につなげたいと思います」。