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情報通信インフラを戦略的に構築。事業効率化を実現、ワークスタイル改革

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現在、私たちは日本から海外拠点へ、海外から日本へ、PCやスマートフォンを使って当然のようにコミュニケーションすることができる。ネットワンシステムズ株式会社は、このようなネットワーク時代の到来を予見していたかのように、日本のインターネット黎明期である1988年に創業。そして、昨年10月、シンガポールに現地法人Net One Systems Singapore Pte. Ltd.を設立した。同社にとってASEAN地域初の拠点である。

 

ネットワークの基盤となるデータ転送のためのルータやスイッチのベンダーを発掘し、最適な情報通信インフラの構築を手がけてきたネットワンシステムズは、シンガポールで企業向けに主にネットワーク機器やIP電話およびテレビ会議システムの端末導入の営業を行っている。

「日本とシンガポールを結んでテレビ会議を行えば、会議のための出張の必要もなく、時間も経費も大幅に節約できます」と、Net One Systems Singapore Pte. Ltd.のVice President,COO 正根利一(まさねとしかず)さん。

 

日本とシンガポールを結ぶテレビ会議。どこでも作業ができる仮想デスクトップ

この取材はネットワンシステムズのシンガポールの事務所と日本を結び、東京本社の方にもテレビ会議を利用して参加いただいた。するとリアルタイムのコミュニケーションが非常にスムーズにできることに驚かされた。テレビ画面に映し出される東京の様子が、あたかもすぐそばにあるような臨場感があり、音声もクリアで、遅延もない。このテレビ会議システムは日系企業のほか、東南アジアの大学に遠隔講義用として導入された実績があるという。

 

「当社のテレビ会議システムは消費者向けの無料テレビ会議に比べて、セキュリティ面に優れ、安定度が高く使いたい時にきちんとつながるのが特長です。日本でのお客様がシンガポールに進出され、こちらでも当社のサービスをご利用いただくケースも多いのですが、お客様の日本でのネット環境を把握しているので、シンガポールでネットワークを導入する場合でも最適な提案ができます。また当社で扱う製品は実際に自社で使い、知見をお客様にフィードバックします。こうしたお客様との関係こそ当社の強みです」。

 

さらにネットワンシステムズが扱う商品に、仮想デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)のインフラソリューションがある。どこからでも自分のPCのデスクトップ環境で作業ができるようになり、例えば、シンガポールにいながら日本のPCのデスクトップ環境を使って作業を行うことが可能になる。

 

「生産効率のアップやITガバナンスの強化はもちろん、ワークライフバランス、生活の質の向上の実現が当社の目標です。テレビ会議やVDIを活用すれば、在宅勤務などさまざまな働き方に対応し、女性が育児など家庭と仕事の両立にも役立ちます。ネットワーク技術によるワークスタイルの変革、新しいワークスタイルをつくりだすことが私たちの使命だと思っています」。