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美容と機器の融合が生む革新的Made in Japanを世界へ

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「United Beauty」。美容機器と化粧品という、ハードとソフトの融合による製品を生み出すことを株式会社MTGではこのように呼ぶ。同社は美容と健康をテーマにした美容機器メーカーであり、化粧品メーカーでもある。例えば、スキンケアアイテムとして日本で人気が高いプラチナ電子ローラー「Re Fa(リファ)」や、世界初の美容水を浴びるためのシャワーヘッド「Obleu(オーブル)」など、革新的な製品で知られる。美容業界への参入は5年前だが、アメリカでアカデミー賞やグラミー賞の会場に設けられたギフトラウンジに「Re Fa(リファ)」を出展し、俳優やミュージシャンなど多くのセレブから称賛を受けている。また今年2月、日本でマドンナとの共同開発によるスキンケアブランド「MDNA SKIN」を立ち上げたことも話題になった。

 

今年2月に、MTGはシンガポールに現地法人MTG PACIFIC PTE LTDを設立した。

 

ゼネラルマネージャーの瀬戸川 嵩(せとがわしゅう)さんは「これまで当社はJAC戦略、すなわちJapan、Asia、China市場に対する戦略を進め、日本以外では韓国や台湾、香港、中国に進出してきました。昨年度にJAC地域での大きな成長を経験し、展開地域を拡大していきます。シンガポールの拠点設立もグローバル戦略の一環です。アセアンではシンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムといった市場に注目しています」と話す。

 

シンガポールでは、これまでは代理店を通じてRe Faをエステサロン、スパ、ヘアサロンなどへ販売してきたが、会社設立後は、Re Faブランドの製品を主力に自社で営業を展開していく。

 

微弱電流とプロの技が融合したスキンケア製品

瀬戸川さんはRe Faの特長について、優れた機能と洗練されたデザインにあると話す。

 

「人の体には微弱電流が流れていて肌の若さを保つとされますが、加齢とともにその電流が弱くなり、肌にも影響を及ぼすといわれます。そこでRe Faはソーラーパネルから光を取り込み、微弱電流『マイクロカレント』を発生することでアンチエイジングと美しい肌を取り戻します。さらにプラチナムコートされたローラーを肌の表面にローリングすることで、プロのエステティシャンの手によるトリートメントを再現し、ハリとツヤがある健康な肌に仕上げます。見た目、外観を修復するのではなく、人の内側に眠っている美しさを外に引き出す。そして、使用してすぐによさを実感できるのが当社の製品です。さらにアートオブジェとして部屋に飾ることができるようなデザインにもこだわっています」。

 

Re Faを含めMTGは製品を日本での製造にこだわっている。

 

「メイド・イン・ジャパンの製品を世界に出すことが、一つの使命です。日本にはまだまだ埋もれているテクノロジーや知識がたくさんあります。そうした技術に光を当てて、世界に通用する革新的なメイド・イン・ジャパン製品を出していきたいと思います」。