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画像で見える画期的サイト内検索で、企業ウェブサイトをパワーアップ

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火星に旗を立てる。人類は月面着陸に成功したが、まだ火星の有人探査は実現していない。火星へ行き、旗を立てるために必要なものは何か。それは技術であり、何よりも実現への信念。どんなに厳しい時にもあきらめない。マーズフラッグという社名には、創業者武井信也氏のこのような思いが込められている。

 

株式会社マーズフラッグは2006年に世界初の見える!サイト内検索「MARS FINDER」を開発した。通常のウェブサイト内検索では、知りたい情報が含まれるページの一覧が文字で示されるのに対し、MARS FINDERは該当ページそのものが画像で示され、さらに指定された文字がある箇所もハイライトされてどこにあるかすぐわかる。アプリケーションソフトの機能をネット経由で顧客に提供するクラウド型のサービスなので専用ソフトも必要なく、バージョンアップもしやすい。140以上の言語にも対応している。この画期的なサイト内検索は、日本で特許を持つほか、国際特許も出願しており、日本を代表する多くの上場企業や政府機関のウェブサイトに採用されている。そしてシンガポールで事業展開すべく、マーズフラッグは今年10月、駐在員事務所を設立した。シンガポール駐在員事務所マネージャーの須内仁志さん(写真)はシンガポール進出の理由を次のように話す。

 

「日本での顧客にグローバル・カンパニーが多く、各社東南アジアで事業展開をされています。日本ではテレビコマーシャルによる広告、マーケティングが主流ですが、東南アジアではウェブサイトの役割が日本より大きく、商品の売り上げに影響を持つといってもいい。最近は東南アジアでの案件も増え、お客様の要望に応えるために、シンガポールへの進出を決めました」。

 

東南アジア市場に合わせスマホに対応

MARS FINDERは日本では直販しているが、シンガポールでは日系の代理店を通じて販売する。

 

「日本でお付き合いのあるお客様はもちろん、新規に導入していただける企業の開拓も進めていきます。シンガポールは周辺の国に比べると市場規模は小さいのですが、日系企業の本部機能が集中している。そのようなことも当社がシンガポールに拠点を置いた理由の一つです」。

 

東南アジアではパソコンよりもスマートフォンの普及率の方が高いといわれ、ウェブサイトをスマートフォンで閲覧されることが多いことも想定される。

 

「MARS FINDERはスマートフォンにも対応しています。またオーソドックスなデザイン、仕様であることが特長の一つなのですが、企業のご要望によりカスタマイズすることも可能です」。

 

シンガポール駐在員事務所は3年以内に現地法人化をめざすという。

 

「東南アジアのマーケットのポテンシャルは大きいと思うので、なるべく早く軌道に乗せて現地法人化を実現したい。そして将来は開発を手がけるR&Dの拠点も持ちたいと考えています」。