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キャラクターグッズ&ビューティー雑貨「女性を笑顔にする商品・サービス」を展開

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ハローキティなど日本生まれのキャラクターは海外でも人気が高い。シンガポールでもハローキティの雑貨やアクセサリーを持つ女性をよく見かける。そんなハローキティやマイメロディなどのキャラクター事業を日本と中国で展開するクイーンズマーケットが10月、シンガポールに進出した。

 

「当社が扱うのは正式なライセンスを受けたキャラクター雑貨やアクセサリーです。シンガポールは人口で見ると市場としては小さいですが、ハブ空港があり、年間1,450万人の旅行者が訪れます。ですから、こちらのお土産ショップなどで当社のキャラクターグッズを売り込んでいきたい。また、『ご当地コラボの有名キャラクターグッズ』もつくりたいと思います」と代表取締役社長の山村崇洋さんは語る。

 

シンガポールにはキャラクター事業を展開するにあたって、さまざまな利点があるという。

 

「キャラクター事業ではコピー商品対策が課題の一つです。中国で新製品を発売したところ、3日後にはコピー商品が隣で売られていたこともあります。私は偽物があっても恐れずビジネスをするというスタンスですが、シンガポールは政府がコピー商品の取締りをしているので安心感はあります。また、本物には偽物にはない品質があります。シンガポール人は自分の持ち物に対してプライドを持つ人が多いと思うので、その点も私たちにはメリットです」。

 

中国市場とシンガポールの違いを重要視

東南アジア進出に当たってはシンガポールのほか、インドネシアも候補にあがった。

 

「東南アジアにおいて、実はシンガポールとインドネシアが抜群にキャラクター関連のイベントが多い国なのです。いろいろな面で整備されているということを考慮し、最終的には自分の運と勘を信じてシンガポールにしました」。

 

クイーンズマーケットは中国で10年の実績を持つ。しかし、シンガポールでは中国と全く異なるアプローチが必要となるという。

 

「シンガポールでのビジネス展開にあたっては、中国をはじめ他国との違いをしっかり認識し、差別化しなければと思います。私は、シンガポールは中国というより、カラーは欧米に近いと感じています」。

 

将来的にはキャラクター事業では店舗を設立し、さらに同社が手掛けるビューティー雑貨事業の展開もめざす。

 

「キャラクター事業もビューティー雑貨事業もターゲットは20代~30代の女性で重なっています。そして何よりクイーンズマーケットは『女性を笑顔にする。そんなサービスと商品を提供する』会社です。この社是には、私が身内の女性を早くに亡くした経験から、女性には笑顔でいてほしいという思いを込めています。事業目標としては、2年後にはキャラクター事業でアジアを制覇し、5年後には成熟した会社とする。そして10年後には米国で勝負をしようと考えています」。