AsiaX

最先端のアドテクノロジーで最大収益を生むネット広告を配信

photo

インターネットメディアのアドテクノロジー業界が生まれたのは2009年、アメリカのニューヨーク。その翌年4月、「最先端の広告テクノロジーで顧客の収益を最大化する」という使命を持って株式会社ジーニーが日本で創業した。

 

インターネットが普及し、便利になる一方で高度化・複雑化し、インターネットメディアの広告ビジネスのあり方も複雑化してきた。そんな中でジーニーは最先端の広告テクノロジーGeniee SSP (Supply Side Platform)を開発し、顧客のビジネス収益の最大化を支援。Geniee SSPを導入することで、インターネットメディア企業は世界中の広告代理店や、アドネットワークから入札を受け、その中から最もウェブサイトの収益が高くなる広告を配信することができるようになる。

 

「株式市場に例えると、当社がインターネットメディア企業様を代理して株を売る側で、広告主様が株を買いたい側で入札をしていただくということになります。オンライン広告の入札は、RTB(Real-Time Bidding、リアルタイム入札)という仕組みで、広告のインプレッション(表示回数)が発生するたびに広告枠の競争入札を行い、配信する広告を決定。入札はミリ秒単位で行われます。当社も日本ではいち早くRTBに対応し、運用しています」とシンガポール事務所ディレクター兼COOを務める官田晃房さんは語る。

 

RTBによって、広告枠を1インプレッション単位で売買することが可能になる他、広告枠の売り手(販売者)にとっては複数の広告主に対して広告枠を競売にかけることができる、広告枠の買い手となる広告主側には、狙ったターゲットや条件ごとに適切な価格で入札・表示できる、といったメリットがある。

 

顧客のニーズに合ったソリューションを提供

ジーニーは今年10月、ニューヨークとシンガポールに進出を果たした。システムの開発は東京で行い、シンガポール事務所はアジア太平洋地域の営業拠点という位置づけとなる。

 

「アジア圏はネット広告が未成熟ですが、今後伸びるのは確実とされています。シンガポールは近隣諸国への進出を考えたハブとして拠点を置きます。インターネットメディアの数に関しては、シンガポールはアジアの他の国に比べて多いわけではありません。しかし、ネット広告はGDPの高い国、そして英語が通じる国は入札単価が上がる傾向にあります。その点でシンガポールには利点があります。シンガポールの次は、近隣国の中でも英語が通じやすいマレーシア、香港、フィリピン等への進出を考えています」。

 

今後はインターネットメディアの顧客開拓を進める一方、戦略を練ることが官田さんの仕事となる。来年6月までには単月黒字をめざす。

 

「今、当社に足りないものは何かを洗い出し、積極的にお客様のニーズを汲み取り、プロダクト、サービスに反映させて最適なソリューションを見つけて提供していきます。シンガポールの日系企業の皆様、弊社のビジネスに少しでもご興味があれば気軽にご連絡ください。新参者ですがよろしくお願いします」。