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企業IT・システム相談

2014年4月7日

Q.自社のウェブページを運用するためにホスティングサービスの利用を検討しています。サービスの種類がいろいろあるようですが、どんな違いがありますか。

知らないと損?!ホスティングサービス・利用の手引き

独自ドメイン名でのEmail、Web、あるいはワールドワイドで利用するWebベース業務アプリケーションを運用する場合、データセンターを持つ会社のホスティングサービスを利用するのが一般的だ。

 

ホスティングサービスの形態とその特徴は以下の通り。

 

  1. 共有サーバーによるホスティング(Shared Server)
    最も安価。1台の物理的に存在するサーバーを複数の契約者でシェアして利用する。Web等でアドオン等の外部ソフトは、用意されているもの以外、一般的にインストールできない。アクセスの多い他社Webサイトが同じサーバー上にあるとレスポンスが遅くなる場合がある。
  2. 仮想専用サーバーによるホスティング(VPS: Virtual Private Server)
    1台の物理サーバー上に論理的に独立した仮想サーバーを構築し、各契約者に割り当てる。仮想サーバーソフトにも依るが、比較的自由に必要なソフトをインストールして利用できる。
  3. 専用サーバーによるホスティング(Dedicated Server)
    物理的に独立したサーバーを1台あるいは複数台レンタルする契約。ソフトのインストールは自由に行える。サーバーの性能をフルに利用できる。
  4. クラウドによるホスティング
    仮想専用サーバーに似ているが、必要に応じてプロセッサの能力、メモリ容量、ディスク容量を動的に変更できる。販促等で一時的にアクセスの集中が予想される場合、その期間中だけ大きな処理能力、記憶容量を割り当ててもらうことができる。費用は、バックアップの契約も含めると仮想サーバーよりも安くなることがある。今後、専用サーバーからの置き換えが進むだろう。

 

使用できる基本ソフト(OS)

いずれの契約でもLinux系かWindows系を選択できる。Linux系はWindows系に比べて安い場合が多いが、特にLinux系でホスティングしているWebサイトで非常に古いバージョンのソフトウェアコンポーネントを使用し続けている場合が見受けられる。セキュリティ上大きな問題だ。仮想専用サーバー、専用サーバーでは、基本的にソフトの保守は契約しているユーザが行わなければならない。社内にLinuxに詳しいエンジニアがいる場合はLinuxでも良いだろうが、ITに詳しいエンジニアがいない場合はWindowsを選択した方が無難。Windows系でもPHPやWordPress等が利用可能だ。

 

契約更新時の注意点

契約期間が切れると自動継続になるような契約が一般的。そのまま継続すると損をするケースある。契約を切る、あるいは変更する場合は、1ヵ月程度前までに通知するように規定されている場合が多い。契約が切れる2ヵ月前ぐらいまでに、その時点で提供されているプランと価格の確認を。新しく契約した方が得になる場合、たとえば料金が下がっている、あるいは使える容量が増えているような場合は、継続ではなく、再契約あるいは別プランへの乗り換えを行う。特に専用サーバーの場合、ハードウェアの性能は年々向上しているし、サーバーといえども3年以上経過すれば故障率も上昇する。クラウドへの乗り換えも考慮すべきだ。

 

さらに、OSやデータベースソフトのサポート終了時期にも注意が必要だ。例えばWindows Server 2003は、2015年7月でマイクロソフト社のサポートが終了する。契約途中でOS等を切り替える場合、別料金を請求される場合もある。Linuxでもバージョン毎にサポート期間は限定されているので注意が必要だ。よく分からないという場合は、早めにITサプライヤーへ相談を。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.254(2014年04月07日発行)」に掲載されたものです。
取材協力=Huminte Pte Ltd 川田 康廣
本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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