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健康相談

2014年1月1日

Q.最近商談中にトイレに行かなければならないことが続きました。年齢のせいなのでしょうか?

中高年男性の頻尿について

トイレに行ってもすぐに再び尿意をもよおす状態を「頻尿」といいます。泌尿器科診療においては2時間以上排尿を我慢できなくなったり、起きている間に8回以上トイレに行く状態が続くようになれば頻尿と診断されます。

 

頻尿の種類と原因は以下のようになります。

頻尿には日中にトイレが近いタイプ、夜中に何度もトイレへ行きたくなって起きてしまうタイプ、日中も夜間も関係なくトイレが近いタイプの3つがあり、それぞれ原因や治療方法が異なります。

 

特に日中にトイレが近い原因としては以下のようなものがあります。

 

  1. 膀胱容量の低下:膀胱が膨らみづらくなり、十分な量の尿を貯めることができない
    膀胱炎や尿道炎、前立腺炎などの尿路感染症や、膀胱がん、膀胱結石などの膀胱そのものの病気、さらには前立腺肥大、前立腺がんなどの前立腺の病気、その他ストレスなどで生じる
  2. 排尿障害:尿が出にくいため、排尿後も膀胱に尿が残ってしまい、すぐに膀胱が満タンになる。
    低活動膀胱(排尿の時に膀胱がちゃんと縮まらず、尿が出きらない)や前立腺肥大症、前立腺がんによる尿の通り道の狭窄が原因
  3. 尿量増加:1日に体から作られる尿の量が増える
    腎臓の機能低下や心不全、糖尿病、心臓病、高血圧などの持病の治療のために利尿作用がある薬を服用している場合、その他に日頃の習慣として水分を多量に飲んでいる場合など

 


「単なる老化現象……」と考えて何もしないでいると進行したがんが隠れていることもあるので、一度病院を受診してみて、原因をはっきりさせることが大切です。

また、夜中にトイレに行きたくなって目が覚めてしまい、寝不足気味になって「若いころのように朝までぐっすり眠りたい」とこぼされる方もいます。

 

夜寝てから朝起きるまでの間に、1回以上トイレで起きなければならない状態を「夜間頻尿」といいます。夜間頻尿の原因は、1日の尿量が多い場合、夜間のみ多い場合、日中の頻尿と同様に膀胱の容量が少ない場合、睡眠に障害があり目が覚めやすい場合などが考えられます。また夜間頻尿がある人は、ない人に比べて生存率が下がるというデータもあり、積極的に治療することが望まれます。

 

治療としては、まずは超音波検査や尿検査、その他内科的疾患の問診検査をおこなって原因を見極め、それに応じて生活スタイルの改善や薬による治療が行われます。通常痛みを伴う検査や手術が行われることはありません。

 

これらの原因疾患の中でも特に多いのは前立腺肥大症です。

前立腺肥大症の頻度は、年齢とともに高くなり、50歳ぐらいから症状を呈する人が増加します。組織学的な前立腺肥大は、30歳代から始まり、50歳で30%、60歳で60%、70歳で80%、80歳では90%に見られますが、そのすべての方が治療を必要とする症状を伴うわけではありません。

 

しかしながら、肥大した前立腺の中に前立腺がんが隠れている可能性があるので、頻尿の症状が出てきた方は、ぜひ病院でPSAという前立腺がんの腫瘍マーカーの検査と合わせてチェックを受けることをお勧めします。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.249(2014年01月01日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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