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健康相談

2013年11月4日

Q.最近太めの同僚が尿路結石で苦しんでいるのをたまに見ます。私も太めなのですが大丈夫でしょうか?

増加する尿路結石患者

2005年に行われた日本人に対する調査において、一生のうち一度は尿路結石になる人の割合が発表されました。男性においては約6人に1人が、女性においては15人に1人が一生のうちに一度は尿路結石を患うことが分かりました。また食生活や生活習慣の変化によりこの40年ほどで罹患率も3倍に増加しています。このことからわかるように尿路結石は決して珍しい病気ではなく、一度治ったとしても5年後には4割程度の人で再発します。また、結石になりやすい人の特徴として男性・肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症を合併していることが多いことが分かっています。つまりメタボリックシンドロームの人に多いということです。

 

尿路結石の痛みはKing of Painともいわれ、急に発症し救急車で病院に運ばれることも多い病気です。また結石の大きさによっては入院・手術が必要になることがあるので、これらを避けるために食事や運動といった生活習慣を改善することが発症の予防につながります。

 

では、具体的にどのような人が尿路結石を患いやすく、また予防のためにはどのような生活を送るとよいのでしょうか?

 

まず尿路結石になりやすい人の特徴として、

  1. 肥満傾向
  2. 運動不足
  3. 緑黄色野菜、海草類の摂取が少ない
  4. 動物性タンパク質・炭水化物の摂取が多い
  5. 甘味飲料の摂取量が多い
  6. カルシウム摂取量が少ない
  7. 夕食中心の食生活(特に動物性タンパク質の夕食時の摂取)
  8. 夕食を食べるとすぐに寝る

等があります。特に働き盛りの男性に多い傾向と考えられます。

これに対して尿路結石の予防としては

  1. 肥満防止
  2. 好き嫌いを無くし、何でも食べる
  3. シュウ酸、尿酸、動物性タンパク質、砂糖、塩分、脂肪は控えめにして、クエン酸、マグネシウム、食物繊維、カルシウムを多めにとる
  4. 尿量を多くすると結石の原因物質を希釈することができるので、水分摂取は多めにする(心臓・腎臓などに問題がなければ水や甘くないお茶で1日1,500 ~ 2,000ml以上が目標)
  5. ただしお酒(特にビール)は体を酸性にし尿路結石を作りやすい体質にしたり、体内の尿酸濃度を高め尿酸結石を発生させやすくしたり、アルコール摂取による尿量増加につづく脱水(特に就寝中)のため、結石を発生させやすくするといわれているのでなるべく避ける。どうしても無理ならお酒を飲むときには水も意識的に飲むようにする。
  6. 早めの夕食を心がける(夕食後から寝るまでおよそ4時間程度)。

 

尿路結石を発症してしまった場合の対応ですが、10mm×5mm以下の結石は自力で排出することを目指します。そのために毎日2リットル程度水分を摂取し、尿量を増やして結石を押し流す必要があります。しかし、これ以上の大きさであったり、尿中に細菌が存在している場合には手術が必要になる場合があります。

 

結石が排出されないと腎不全に陥り、致死的になることがあるので、自己判断で通院を中止せず、しっかりと結石が体の外に出ることをレントゲンや超音波検査などで確認することが必要です。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.245(2013年11月04日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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