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健康相談

2007年7月16日

緊張型頭痛と片頭痛の治療方法と予防について

意外と多い慢性頭痛

日本人の約3割が慢性頭痛を抱えていると言われています。更に現代のストレス社会が慢性頭痛を増加傾向にしています。慢性頭痛で悩む人の多くは痛みを我慢したり市販薬に頼り、医療機関で受診するのはたった1割程度とされています。一般外来で診察を受ける慢性頭痛の大多数は緊張型頭痛です。これに続いて片頭痛があります。今回は緊張型頭痛と片頭痛について述べたいと思います。

 

緊張型頭痛は後頭部、首、肩の筋肉が緊張する事による血流の減少が原因です。後頭部から始まる鈍痛で、肩こりを伴なう事が多いのが特徴です。

 

緊張型頭痛の発症は、体型、頚椎のカーブ、血圧、貧血、ストレスなど様々な要因と密接な関係があります。頭の重さはどれくらいあるかご存知ですか?なんと5キロもあり、これはスイカ約1個分に相当するのです。普段わたし達は頭の重みを感じて生活している訳ではありませんが、首の細い人や、頚椎のカーブが損なわれているような人は頭の重さを首、肩が感じる事となり、肩こりや頭痛を発症しやすくなるわけです。また、低血圧、貧血、ストレスは後頭部への血流を減らす要因となり、頭痛の発症を促します。ライフスタイルとしては、長時間デスクワークやコンピューター作業を行う人、高枕なども原因になります。余談ですが、作家の樋口一葉は結い上げた髪を睡眠時に崩さぬよう高枕を使用していた為、頚椎や首の筋肉に負担がかかり緊張型頭痛に悩んでいたと言われています。高枕から低い枕や折り畳んだタオルの使用に替えることで改善する場合もあります。

 

緊張型頭痛の治療としては:

 

  1. うつむき姿勢を長時間続けない。デスクワーク中に痛みを感じる場合はコンピューターのモニターやキーボードの位置を見直し、時々背伸びや首を回す運動を行う。
  2. レントゲンで頚椎のカーブが損なわれている事がわかった場合はカイロプラクティックなどの治療を行う。
  3. 内服薬には筋弛緩薬と鎮痛剤がある。

 

片頭痛は頭部の血管が拡張することによって引き起こされると考えられています。側頭部の脈打つような痛みが特徴で、嘔気、嘔吐を伴う事もあり、緊張型頭痛と比較して症状が強く、日常生活の妨げになることが少なくありません。発作中は音や光に過敏になることもしばしばあります。痛みを誘発するきっかけが存在する事が多く、それらは、ストレス、チーズ、チョコレート、カフェイン含有飲料(コーヒー・紅茶・緑茶など)、アルコール(特に赤ワイン)、強い日差し、人込みなどです。また女性では生理周期もきっかけとなり得ます。

 

片頭痛の治療としては:

 

  1. 誘発するきっかけを取り除く。
  2. 拡張した血管を収縮させるために痛みがある部分を冷やす。
  3. 薬物療法では、トリプタン製剤(商品名:イミグラン、ゾーミック、レルパックス)が有効な人が8割はいることが確認されているため、服用をお勧めします。 1種類の製剤に効果が認められなくても他の2剤が効くこともあります。

 

発作中は暗い部屋で一眠りすると改善する事が多いので、これもよい方法でしょう。また発作が頻繁な場合には予防薬の内服も可能です。

 

一般的に緊張型頭痛か片頭痛かの鑑別には以下の問診表が役に立ちます。

 

 はいいいえ
頭痛の直前に光がチカチカ見える-3
1
頭痛の時、いつも肩こりがある30
頭の後ろ、ぼんのくぼに重い痛み(鈍痛)がある3-1
頭の右あるいは左だけが痛くなる-22
頭痛とともに吐くことが多い-21
頭痛のあいだ、光がまぶしい-20

 

数値合計が

+4以上      緊張型頭痛
+3              緊張型頭痛の疑い
+2~-2   精査を要する頭痛
-3              片頭痛の疑い
-4              以下片頭痛 

以上の判定はあくまでも参考です。慢性頭痛の治療には自分の頭痛がどのタイプであるかを知り、たかが頭痛と思わず医療機関を訪れることをお勧めします。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.102(2007年07月16日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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