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健康相談

2007年3月14日

以前に子宮頸がん検診(パップスメア)を受け、ウイルス感染による異型細胞があるといわれましたが、どういう状態なのでしょうか?

子宮のウイルス感染による異型細胞

ウイルス感染とは、これはヒト乳頭腫ウイルス(HPV:human papilloma virus)のことだと思われます。このウイルスには色んなタイプのものがありますが、その中で子宮頚癌と関わりの深いものがあります。基本的に性交渉によって感染すると言われており、子宮頚癌の65~90%がHPV感染に起因するとの統計があります(決して、逆ではありません)。約半数、50%の女性が一生のうちに感染すると言われています。大半の人は体に自然に備わっている免疫力によってウイルスを追い出してしまいますが、一部の人にはウィルスが細胞の中に居座ってしまい、歳月を経て細胞が徐々に「がん」に変化していきます。居座っているウイルスを薬で取り除く事は出来ませんので、子宮頸がんにならない為には、まず感染の予防が大切です。数種のウイルスに対するワクチンの接種または、コンドームを使用することで感染のリスクを減らす事ができます。

 

Screen Shot 2015-05-22 at 4.59.22 pm異型細胞の有無は子宮頸がん検査(パップスメア)によってわかります。この検査は、ブラシ状の器具で子宮の入り口(頚部)の細胞を擦過して、それをスライドグラスに塗布し、細胞の形態を診断する子宮頸がん検診法をいいます。結果は、ClassⅠからⅤまでに分かれます。

 

ClassⅠ以外の結果が出た場合は(特にⅢ以上の場合)、パップスメアだけではなく、膣拡大鏡(コルポスコープ)下の生検が必要となります。パップスメアは細胞の形態を見ているだけなので、確定診断は生検による組織検査が必要になります。膣拡大鏡は子宮頸部を5~30倍に拡大して、疑わしい部分の組織を数ミリ採取し、検査に出します。この組織検査で異形成が子宮ガンか、また異形成ならばその結果によって、軽度、中等度、高度異形成、上皮内癌、微小浸潤癌、浸潤癌と分類されます。まずは、婦人科にて膣拡大鏡による検査をお勧めします。

 

Q. 治療はどんな物がありますか?

 

軽度、中等度異形成はレーザーで焼灼するか、または定期検診で様子をみますが、高度異形成以上は何らかの治療(手術、抗癌剤療法、放射線療法等)が必要になってきます。 子宮頸がん検診の普及によって早期発見、治療されることが多くなり、罹患率も死亡率も下がってきていますが、20歳代の患者の増加が目立ってきています。年に一度の検診を受けられる事と、感染の予防をされる事をお勧めします。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.094(2007年03月14日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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