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健康相談

2006年7月31日

かぜをひいていても入浴して構わないと聞きました。以前はダメと言われていたと思うのですが?

風邪と入浴

子供がかぜをひいた時に医師の診察を受け「かぜが良くなるまで入浴は控えて下さい」と指導を受けたことがないでしょうか? これまで多くの医師が上記のような方針をとってきたと考えられますが、最近の日本でのある調査において88%の小児科医がかぜの子供を入浴させることを容認しているというデータがあります。この調査では老年の医師ほど入浴に否定的でありました。

 

ではなぜ、かぜをひくと入浴を控える習慣ができたのでしょうか?

 

この習慣は他国にはほとんど認められず、日本に限られていることも不思議です。このことを疑問に思い研究した医師の話では、日本人の入浴の仕方が湯冷めを起こしやすく、かぜを悪化させたために医師が経験上かぜの時の入浴を控えさせたと考えられています。

 

日本人の入浴の仕方が湯冷めを起こしやすい理由としては、江戸時代からほんの数10年前まで都会では外風呂(銭湯)が主流で、かぜをひきやすい冬に銭湯から帰宅するまでに湯冷めをしたことや、日本人は熱風呂好みで入浴後過ごす居間での暖房が不十分であったり、日本の浴室は西洋の浴室に比べて子供にとって遊びやすい環境であることなどが原因と考えられています。皮膚温の急激な変化は免疫力を低下させるために、かぜをひいたり悪化させる可能性があるのです。皆さん、クーラーをつけたまま寝てしまったり、雨に濡れた後にかぜをひいたことはありませんか?このような状況も、入浴後の湯冷めと同様に免疫力を低下させるからだと思われます。

 

入浴時のお湯の温度と入浴後の過ごし方に気をつければ、かぜをひいている時でも無熱又は微熱程度であれば入浴のメリットを得られやすいと考えられます。

 

入浴のメリットとしては、汗を流すことにより皮膚を清潔に保つことが出来ることや、浴室の高湿度の環境では鼻閉・咳などのかぜの症状を緩和する効果が挙げられます。ある調査では、かぜのときに子供を風呂に入れて82%の親がかぜの具合に変化はなかったと答え、15%はかぜの具合が良くなったと感じ、わずか2%の親が悪くなったと感じていたにすぎませんでした。筆者も以前よりかぜの時には積極的に入浴していますが、かぜが悪化したという経験はありません。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.079(2006年07月31日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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