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健康相談

2005年11月21日

Q.35歳女性。数日前に階段でつまずき胸を打撲しましたが、その後入浴時に右の胸にしこりがあることに気が付きました。祖母が乳癌でしたので心配です。痛みはありませんので、6ヶ月後の次回帰国時まで様子を見て良いでしょうか?

乳癌

近年、生活習慣が欧米化するにつれて、日本女性の乳癌発生頻度は急速に増加しています。日本では1年間に一万人近くの方が乳癌で亡くなっており、特に30代~50代の比較的若い女性では最も重要な死亡原因のひとつとなっています。

 

乳房にしこりができる原因には種々の病気があり、癌ではない良性の疾患であることのほうがはるかに高頻度です。最も多い良性疾患は乳腺症といってホルモンの影響で乳腺の一部や数カ所が繊維化して固くなる病気です。その他、乳腺繊維腺腫、乳腺嚢腫等の良性疾患が高頻度に見られます。しかし、患者さん自身が癌と良性疾患とを区別することは簡単ではありません。また、癌であっても御自分ではしこりを触れない場合や柔らかく境界がはっきりしない癌も稀ではありません。乳癌は他の癌と比べて比較的治し易い病気ですし、早い時期なら確実に治せますから、なるべく早く見つけて治療を受けることが大事です。治療法の進歩によって最近では半数以上の患者さんが乳房を温存する手術を受けられるようになってきました。

 

乳癌を診断するための主要な検査法は触診、X線検査、超音波検査です。癌は無痛であることの方が多く、中には進行の速いものもありますので、患者様のように乳房にしこりを触れる場合にはこれらの検査で癌であるかどうかの診断を受けることが是非とも必要です。検査の結果、癌の疑いがある場合はさらに針で局所の組織をとって精密検査を行います。因みに乳癌の患者様の中には打撲後とか入浴時にたまたま乳房を触ってしこりを自己発見される方も比較的多いようです。

 

上記のように御自身では異常を感じない癌も多いので、30代以上の女性は定期的に乳癌の検診を受けられることをお勧め致します。特に40代以上の壮年女性は年に一回、乳房のX線検査(マンモグラフィー)を受けられたほうが良いでしょう。また、乳癌の発生頻度は遺伝子と関係が深いので、ご家族や血のつながった親戚に乳癌の人がいる25歳以上の方は特に注意が必要です。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.063(2005年11月21日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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