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健康相談

2005年3月14日

Q.健康診断を受診した結果、特に健康上の問題は無かったのですが血液検査でA・B型肝炎ウィルスに対する抗体陰性と指摘されました。 シンガポールは近隣諸国と比較して衛生的ですが、予防接種は必要でしょうか?

ウィルス性肝炎

ウィルス性肝炎の種類は現在7種あり、このうち日本ではA型、B型、C型の3種類がウィルス性肝炎の約90%を占めています。

 

A型肝炎

A型肝炎ウィルスの経口感染による急性の肝臓の炎症をいいます。

 

ウィルスに汚染された水、またそれに触れた食べ物、食器などを介して感染します。潜伏期間は2~6週間で、38℃以上の発熱をもって急に発症します。症状としては全身倦怠感、食欲不振などカゼの症状とよく似ています。発症から2~4週間で黄疸が現れます。診断は血液検査により確定されます。治療法は、安静と栄養補給ですが、食事が取れない場合は点滴で補います。慢性化はありません。

 

B型肝炎

B型肝炎ウィルスの初感染後に発症する肝炎をB型急性肝炎といいます。ウィルスに汚染された唾液、精液、分泌液、B型肝炎ウィルスを持つ母親から生まれた赤ちゃんへの*母子感染、医療従事者における針刺し事故など、体液、血液を介して感染します。潜伏期間は1~6カ月で発症期間を3期に分ける事ができます。

 

前駆期        黄疸を伴い発症する。約1~2週間前より、全身倦怠感、発熱(A型と比べ頻度は低い)、食欲不振、むかつき、嘔吐など、胃腸症状を伴ったカゼの症状と似ています。

 

黄疸期        前駆期症状は改善傾向を示しますが、黄疸を伴う場合はこの時期に目で見てわかるようになります。発症初期症状が続くようなら重症化の可能性があります。

 

回復期        黄疸が徐々に軽減、消失し自覚症状が改善されます。

 

診断は血液検査により確定されます。治療法は、安静と栄養補給です。A型と異なり慢性化するのがB型肝炎の問題です。だたし、健常成人における初感染では慢性化はほとんど見られません。*母子感染の場合、無症状のまま成長し思春期以降に発症して慢性化する事があります。

 

予防

当地でも生物(魚介類など)で感染するケースがあります。また、衛生環境の悪い国へ渡航される方などには予防接種は感染のリスクを減らす有効な手段です。

 

A型肝炎予防接種                    2回接種

B型肝炎予防接種                    3回接種

A・B型肝炎混合予防接種     3回接種

接種の間隔期間がそれぞれ異なりますので、期間を守って予防接種を受けましょう。

※母子感染の予防-B型肝炎ウィルスに感染している母親から生まれた新生児には感染を防止することができます。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.035(2005年03月14日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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