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健康相談

2004年11月8日

Q.子供が気管支喘息、アトピー性皮膚炎と診断され、現在も時々発作を起こします。これらの病気について詳しく教えてください

気管支喘息

気管支喘息は気管支に対するアレルギー反応により、咳、痰、また症状が強くなると喘鳴(ヒューヒュー音)や、呼吸困難を認める病気です。そして多くの方がアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を伴います。

 

原因

喘息発作はアレルギー反応で、原因物質(アレルゲン)が必ず存在します。ハウスダストやカビ、真菌類といったものが代表的な原因物質です。呼吸器感染(インフルエンザ等)や大気汚染、食物、運動、ストレス等でも喘息発作が起きる事が知られています。

 

治療

気管支喘息の治療は大きく「原因の除去」と「薬物療法」に分かれます。

 

  1. 原因の除去
    アレルゲンの除去が必要です。喘息発作は昼間より夜間に多く見られ、これは布団やベッドのほこりやダニが考えられます。また、エアコンをかけっ放しにしておくことも発作の原因となります。また、RAST検査を行い、どの物質に対してアレルギーを起こしやすいか認識しておくことも重要です。原因の除去は地道な作業ですが、アレルギーから身を守る第一歩であると認識してください。
  2. 薬物療法
    • 吸入ステロイド薬
      効果の発現がゆっくりで(1~4日程度)、喘息発作時の使用には向きませんが、抗アレルギー作用、抗炎症作用が非常に優れており、喘息治療に欠かせません。経口ステロイド剤と比べても全身的な副作用が少ないと言われていますが、最近は吸入ステロイド薬使用による副腎機能不全などの副作用報告例もあり、医師の注意を守って使用してください。
    • β2刺激薬
      気管支細胞にβ2という受容体があり、これに刺激を与えると気道が拡張して症状が和らぎます。以前はよく使用されていましたが、喘息による死亡原因を調査したところ、吸入β2刺激薬の過剰使用が多いことがわかっています。発作時に使用する時には医師から指示された量を守り、早めに受診する事が重要です。一方、最近は長時間作用型β2刺激薬が発売されており、これによって併用する飲み薬の量を減らせることが可能になってきました。
    • キサンチン製剤
      古くから喘息の治療薬として使用されており、新しい喘息治療薬が続々と発売されているにもかかわらず、今でもよく使用されています。最大の理由は血中濃度が測定できることで、特に発作を繰り返す場合は、治療効果を判定する上で非常に有用です。
    • 抗アレルギー薬
      喘息の発作時や重症型の経過観察時の効果はそれほど期待できませんが、軽症~中等症の患者の経過観察、特に吸入ステロイド薬やキサンチン製剤を止めた後にも喘息治療薬として使用することができます。また、気管支喘息だけでなく、同じアレルギー疾患のアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーに対しても効果が見られることがあります。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.019(2004年11月08日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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