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情報共有の極意―(1)

先日ある方から「成功・失敗事例の共有をどのようにしたらいいか」という質問を受けました。せっかくなのでお話しさせていただきます。

 
事例の共有だけでなく、情報共有というのはどこの会社でも意外と課題になっているものです。ある意味情報は「商品」と考えたら、「提供したい」と思う人とその情報を「得たい」と思う人がいて初めて需要と供給が成立し、情報共有されるというビジネスが生まれると考えることができます。

 
ということは、成功・失敗事例の情報共有は、情報を提供したいと思う人と、情報を得たいと思う人がいるからこそ成立するものだと考えてください。

 

 

そこで、情報共有をする(したい)と思っている従業員たちがいる企業文化が非常に重要な役割を果たしてきます。

 
しかし、よくあるパターンが、情報共有をすることが大切だということがどの企業も分かっているからこそ、わざわざシステムを組んでIT化したり、社内ホームページに書き込んで共有するように促すなどテクニカルなことを先行させて、結局情報を書き込む人もいなければ見る人もいないという、企画倒れに終わってしまうパターンです。

 

 

私はまず「情報を共有した方が得だ」、「情報を提供したい」、「いい情報を得たい」と従業員自らが思ってもらえるような企業文化を根付かせる仕組み作りから始めてみるべきだと思います。

 
そのためには「全社での情報共有をしたい」と欲張らず、まずは各部門内で徹底して行うべきです。それであれば、部門長にその気さえあればいくらでも方法はあるはずです。

次回はその具体的方法について一例を紹介させていただきます。

 

 

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