シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第3回:なぜ、坂本龍馬は江戸と長崎を何回も歩いて往復できたのか?

新時代を創る「帝王學」の教え

2014年6月16日

第3回:なぜ、坂本龍馬は江戸と長崎を何回も歩いて往復できたのか?

文明の発達で失ったものは何か?

自動車も鉄道もなかった江戸時代に江戸と長崎を歩いてくと、30日くらいはかかったそうです。龍馬だけではなく、当時の日本人はみな、自分の足でかなり長い距離を歩いていました。
龍馬の時代は、今ほど食材も豊富ではないし、栄養面に関しても、カロリーに関しても今ほど豊かではなかったはず。当時の文献などを紐解くと、一汁一菜という食事も多かったようです。
つまり、たいしたものを食べなくても、医者もクスリもサプリメントもなくても、健康で元気で、しかも活気もあったのです。
帝王學の師匠はある日、私たち塾生に「あなたたち現代人は文明の発達により、いかに多くのものを失ったか、わかりますか?」と質問されました。
今の私たちが江戸(東京)から長崎(約1,250キロ)まで歩いて行くなんてことは思いつかないですよね。

 

では、問題です!
「自動車や鉄道、飛行機と行った交通機関(文明)の発達により、私たちは何を失ったのでしょうか?」
できれば、一度ここで目を閉じて考えてみましょう。
体力でしょうか?もしかしたら、龍馬よりも体力では優っている方もいるでしょうね。
脚力でしょうか?アスリートや長距離ランナーなら、龍馬より強いかもしれないですよね。
文明の発達でいったい、私たちは何を失ってしまったのでしょうか?

 

わかりましたか?
そうです。『気力』なのです。気力があったらこそ、できたのです。江戸まで歩いて行くぞ!という気力なのです。

 

 

『気』とは心のエネルギー

この気力と言うのは、精神的領域なので、食事や身体を鍛えるだけでは強くなりません。
確かに、良質な食事や適度な肉体のトレーニングは重要だと思いますが、『気力』にもとづく、ヤル気、元気がなければ、江戸と長崎を歩いて行くなんてことはできないですよね。
「時代が違うよ!」と思いますよね?でも、できないことは事実。時代が違うことで、気力が衰えているのではなく、時代が進むことで科学技術が進み、文明が発達します。文明の発達により、人間にとって重要な気力が衰えているとすれば、それは果たして人間にとって良いことなのでしょうか?
現代のような交通機関がない江戸時代の人たちからすると、私たちを「無気力な人間」と見下すかもしれません。だって歩けないのですから(笑)。
この無気力というのは、身体は頑丈なのに気力を失っている状態を言います。
最近、ヤル気がでない。今日はヤル気がでないという無気力。これが進むと滅気となります。つまり、気が滅入る状態です。ここまでは、薬なしで直せますよね。なぜなら、精神的領域、つまり気の持ちようですから。
そもそも、『気』と言うのは心のエネルギーとも言えるほど、強いものであり、目に見えないけれど、重要な力です。私たちはこの『気』の力つまり、気力を普段から何気なく使っていますよね。
ここで、帝王學の師匠が私たちに教えてくれる『気の學問』から少し紹介しましょう。
気の力が元の状態であることを『元気』と言います。これに対して、『気』が病むことを病気と言いますよね。
改めて「病気」という漢字に込められたメッセージを解読すると、日本人というのはスゴイ頭脳を持っているなって感心しますよね。
決して、病肉とも病身体とも言わず、病気という。だからこそ昔から、「病は気から」と言うのです。
現在の日本では、病気になると、病院へ行ったり、薬を買ったりして安易に薬物などに依存し過ぎてしまう人が増えています。
これにより起きた現象が「気が滅入って」うつ病はじめ、各種の精神的に病んでいる人が増えてしまったと考えられるかもしれません。

 

 

次号で、この『気』の問題について解説しますね。

スクリーンショット 2015-07-01 19.17.23文=中野 博(なかの・ひろし)

新時代ナビゲーター。30冊(英語、中国語、韓国語含む)の著者&3社の経営者。1991年より『環境』を軸にした時代を創造し、800社以上の企業を指導。2008年より『帝王學』ベースの教育事業にあたり『日本魂』ベースの『信和義塾』を世界に展開中。

 

中野博が実践するWEB紹介

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.259(2014年06月16日発行)」に掲載されたものです。

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