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新時代を創る「帝王學」の教え

2014年7月21日

第4回:最終資源としての気力、そして、なぜ商売には愛が重要なのか?

気持ちと大気の相関性 「心と環境」

体力には年齢、食べ物、運動量などで一定の限界がありますが、気力、究極の精神力には、物理的な制限はありません。年齢にかかわらず何十倍、何百倍に増やせます。本気、やる気、勇気によって、生涯増強し続けることができる生命の最終資源です。

 
人の内側にあるときは、気持ち、人気(にんきまたはじんき)といい、外側にあるときは、外気、天気と呼ばれます。内と外の気は相通じて、もとより一つの働きをします。ですから人の気持ちで天候が左右され、社会状況の善し悪しが天変地異に影響を与えます。

 
環境は心に従って変わります。人の心を映し出す鏡が、自然環境です。気持と大気は合い通じています。美しき風土には、美しき人々が暮らし、心が汚れていれば、環境も悪くなります。

 
古くから自然のリズムのなかで、天然無添加の食事を摂り、信仰により心の支えがあった時代とは、桁違いの大きな異変が、地球温暖化のように、環境のレベルでも生体内でも起きています。化学物質により、オゾン層の破壊や大気汚染が問題となっているように、衣食住すべての化学物質が体内に影響を及ぼしています。大気で起きている異常現象が、内側の気持の中でも起きているのです。

 

 

気持ちと景気の相関性

このコラムの第2回で述べたように、景気といいますが景金とはいいません。元気に気付きと本気と勇気が加わると景気となります。気の学問、道の教えは、聖徳太子の時代から大和の魂、武士道、道徳として継承されてきました。

 
現代その教えは、日本の自由主義経済を確立した渋沢栄一、鮎川義介両先生による『道徳と経済の融合』として集大成され、企業精神に活かされています。天に従順するのを順天堂といい、大地の資源で生かされていることを資生堂といいます。

 

 

「愛からできている資本主義」とは?

さて、話は変わって、マルクスは100年前にこう予言しています。『欲望からできている資本主義は必ず自滅する』と。

 
リーマン・ショックなどにより資本主義の崩壊が議論されることも増えてきました。はたして、資本主義は本当に終焉となるのでしょうか?

 
帝王學の師匠はこう言います。「欲望からではなく、愛からできている資本主義が必要とされる時期に入りました。それこそが、日本の武士道からできている資本主義なのです。かつて、ドラッカーが研究し、賞賛した日本の資本主義(戦前のもの)がこれからの世界をけん引する時代に入ったのです!」。

 
あなたは「愛からできている資本主義」がどんなものか、ご存じですか?簡潔に具体例をあげて説明します。

 
日本の資本主義には大きく3つの系統があるそうです。まずひとつには、坂本龍馬や岩崎弥太郎のような武士たちによる強くて勇気ある大きな愛のある資本主義。次に、ドラッカーが関心を持ち研究した渋沢栄氏一や鮎川義介氏らが行った「信」をベースにし「和」を尊ぶ大きな愛で人を多く雇用する資本主義。もう一つが、道徳から商人が作った資本主義があります。これが三越や松坂屋、髙島屋だそうです。これも200年以上続いています。

 
このように日本には3つの系統の資本主義が、かつての日本が世界を驚嘆させて脅威となった考え方だと、帝王學の師匠は言います。

 
「愛からできている資本主義」であるがゆえに、日本には200年以上も続く会社が3,000社を超え、100年経営の会社は2万社を超えるのです!

 
この考え方による資本主義は日本以外にはありません。しかし、戦後の日本では帝王學の魂が抜かれたため「愛からできている資本主義」が欠落してしまったのです。

 
現代日本の資本主義は西欧かぶれの資本主義になってしまったがゆえに、先行きに危険性があるのです。だからこそ、この局面を乗り越えるために帝王學の師匠は今こそ「愛からできている資本主義」を取り戻せ!と私たち塾生を鼓舞します。かつての日本の偉大なる事業家らが世界に類例のない資本主義をやっていたことを、知らない日本人が現在は多すぎるのです。あなたはご存じですか?

スクリーンショット 2015-07-01 19.17.23文=中野 博(なかの・ひろし)

新時代ナビゲーター。30冊(英語、中国語、韓国語含む)の著者&3社の経営者。1991年より『環境』を軸にした時代を創造し、800社以上の企業を指導。2008年より『帝王學』ベースの教育事業にあたり『日本魂』ベースの『信和義塾』を世界に展開中。

 

中野博が実践するWEB紹介

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.261(2014年07月21日発行)」に掲載されたものです。

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