2026年11月6日
二重国籍、シンガポールかオランダか 女性の悩みにSNSで反響
シンガポールとオランダの二重国籍を持つ女性が、どちらの国籍を手放すべきかオンライン掲示板Redditで相談し、利用者の間で議論を呼んでいる。シンガポールは成人の二重国籍を認めておらず、国籍の選択は将来の居住や就労にも影響する。
女性は、シンガポール人とオランダ人の両親のもと、シンガポールで生まれ育った。近年はオランダで暮らしており、近く一方の国籍を放棄する必要があるとして、他の利用者に意見を求めた。
女性は、オランダ国籍を保持すれば欧州連合(EU)域内で生活や仕事をする選択肢が広がると説明。一方、シンガポールについては食文化、温暖な気候、比較的低い税負担、治安の良さを評価した。ただし、シンガポールで育った際には窮屈さを感じた経験もあり、帰国後に同じ感覚を抱くことを心配しているという。
コメント欄には、シンガポール国籍を離脱した場合の影響を慎重に考えるよう促す声があった。別の利用者は、将来どの国を生活の拠点にしたいかを重視すべきだと助言した。オランダ国籍を選んだ経験を紹介する人もいた。
シンガポール移民・検問庁(ICA)によると、国籍離脱を申請できるのは、21歳以上で判断能力があり、すでに外国籍を取得している人である。離脱が正式に成立するとシンガポール国籍を失う。成人が外国籍を併せ持ち続けることは認められない。
オランダ側にも二重国籍や国籍喪失に関する独自の規則があり、取得経緯によって扱いが異なる。SNS上の体験談だけで判断せず、両国の当局に条件を確認することが重要である。今回の投稿は、国籍が旅券の選択だけでなく、帰属意識や将来設計にも関わる問題であることを示している。

