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政治

2026年10月8日

KLIA、空港保安を3段階で強化 高リスク便は身体検査と手荷物100%検査

 マレーシア政府は、クアラルンプール国際空港(KLIA)の保安体制を強化する17項目の改善策を3段階で実施する。サイフディン・ナスティオン・イスマイル内相が10月6日、国会で明らかにした。第1段階は8月から始まっており、今後6ヵ月間をかけて6項目の短期対策を実施する。
 
 対策の柱となるのが、リスクに応じた保安検査の強化である。過去のデータや密輸事件などを基に高リスクと判断された目的地への出発便について、乗客らに頭から足までの身体検査を実施するとともに、手荷物を100%検査する。インドネシアなど、密輸事件が多く確認されている目的地が高リスク路線の例として挙げられている。
 
 空港職員などの制限区域へのアクセス管理も強化する。保安審査を経て発行される一部の空港アクセスカードについて、有効期間を従来の5年間から2年間に短縮するほか、マレーシア空港会社(MAHB)やマレーシア民間航空局(CAAM)が発行する1日通行証についても管理を厳格化する。CAAM、警察、国家反麻薬庁(AADK)が定期的・抜き打ち検査を行う。
 
 政府はさらに、事件発生後から一般作戦部隊(GOF)中央旅団第19大隊を空港ターミナルに配置している。武装した隊員を目立つ場所に配置することで犯罪の抑止を図るとともに、関係機関と警察の情報共有も強化し、脅威の規模や犯罪手口の分析を進める。
 
 今回の17項目の改善策は、マレーシア航空の副操縦士がインドネシア・ジャカルタで麻薬を所持していた疑いで逮捕された事件などを受けて策定された。政府は8月に対策を承認しており、第1段階終了後に第2段階へ移行する。中期的には技術、設備、人員の強化、長期的にはシステムや情報共有、管理体制の改革を進める方針で、KLIAでの取り組みを踏まえて国内の他の国際出入国地点にも段階的に拡大する。

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