2026年9月17日
シンガポール、AI講座200以上を開始 ChatGPT Plusなど6ヵ月無料提供
シンガポール政府は9月16日、国民のAIスキル向上を目的に、200以上のAI関連研修コースを開始した。新設されたSkills and Workforce Development Agency(SWDA)が約30の研修機関と連携して提供し、職場でのAI活用から、AI関連職種や企業変革に必要な高度なスキルまで幅広くカバーする。
対象コースを受講する18歳以上のシンガポール国民には、選択した有料AIツールを6ヵ月間無料で利用できる特典も提供する。対象にはChatGPT Plus、Google AI Pro、Manus AI、Microsoft 365 Personalなどが含まれ、7種類のAIツールを利用できるSingtel AI Passも選択できる。
研修費用はSWDAの補助対象となり、受講者は残額の支払いにSkillsFuture Creditを利用できる。さらに、自身のAI活用能力を確認し、適切な研修を提案するオンライン診断「AI Ready Quiz」も導入された。
同日、SWDAはLifelong Learning Institute内に新拠点「Connect by SWDA」を開設。キャリア相談、スキル研修、就職支援を一ヵ所で提供し、AIを活用して個人に適した仕事や研修、政府支援策なども提案する。
SWDAは、SkillsFuture Singapore(SSG)とWorkforce Singapore(WSG)を統合して設立された新たな政府機関で、職業訓練と就職支援を一体化する役割を担う。
ローレンス・ウォン首相は、AIの普及によって仕事の内容が変化する中、「学ぶことと仕事・キャリアをより密接につなげる必要がある」と強調。政府はAIを雇用への脅威として捉えるだけでなく、国民が新たな技術を身につけ、仕事の変化に対応するための支援を強化していく方針である。


