2026年9月9日
「両親の面接ですか?」求職者困惑 家族の収入やNS歴まで質問
シンガポールの求職者が、中小企業(SME)の採用面接で両親の勤務先や役職、給与、自身のNational Service(NS)歴まで尋ねられたとしてRedditに投稿し、採用面接での質問内容を巡り議論となっている。
投稿者によると、面接では両親が勤める会社名や役職、給与について質問されたほか、自身のNSについても、所属先、階級、配属など詳しい情報を求められた。応募した仕事は政府や公務員とは無関係だったため、「面接しているのは私ですか、それとも両親ですか」「NS歴が仕事とどう関係するのか」と疑問を呈した。
さらに面接では、会社の文化や職場環境について十分な説明がない一方、面接官は自社が「sunrise industry(成長産業)」に属していることを繰り返し強調。他の大手企業と比較したという。
投稿者がキャリアアップの可能性について質問すると、「会社があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが会社に何をできるかを考えるべきだ」と回答されたという。最終的に提示された給与も市場水準を下回っていたとして、対面面接に出向いた時間を無駄にしたと不満を示した。
ネット上では、こうした質問を「プロフェッショナルではない」と批判する声がある一方、家族と他社との関係を確認したかった可能性や、NSの階級・配属から今後の予備役訓練(ICT)による勤務への影響を確認しようとしたのではないかとの推測も出た。
今回の事例は一人の求職者による投稿で、企業側の説明は確認されていない。ただ、採用市場が厳しくなる中、面接で求める個人情報の範囲や、企業側が質問の業務上の必要性を明確に説明する重要性を改めて考えさせる話題となっている。


