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社会

2026年8月27日

シンガポール「世界で最も騒がしい国」に 人口・車両密度などで最低評価

 シンガポールが、世界各国の「静かさ」を比較した最新の「Noise-Free Nations Index」で、世界で最も騒がしい国に位置付けられた。シンガポールの「Quiet Score(静かさ指数)」は100点満点中6.78点で、調査対象国の中で最低となった。一方、最も静かな国には44点のブータンが選ばれた。
 
 ランキングを作成したのはアフリカ旅行を専門とする旅行会社Go2Africa。旅行者が騒音や混雑から離れ、静かな環境を楽しめる国を探すための参考として指数をまとめた。
 
 評価には、人口密度、観光客密度、農村地域の割合、保護地域の割合、自動車密度、空港密度、鉄道路線密度の7項目を使用。それぞれ0~100点で評価し、車両や観光客が少なく、手つかずの自然が多い国ほど高いQuiet Scoreになる仕組みである。
 
 シンガポールは人口密度が1平方キロメートル当たり約8,000人と非常に高いほか、国土が小さいため自動車や鉄道、空港などの交通インフラも集中している。農村部や人の手が入っていない自然地域が少ないこともスコアを押し下げた。
 
 ただし、今回の結果はシンガポール国内各地で実際の騒音レベルを測定し、「世界で最も大きな音がする国」と認定したものではない。人口や交通インフラ、自然環境などを基に、旅行者が「静かな環境を得やすいか」を数値化したランキングである。このため、一般的な騒音公害の国際比較とは性格が異なる点には注意が必要だ。
 
 一方、世界で最も静かな国となったブータンは89.44点を記録した。人口密度が低く、広大な森林や保護地域を持つことなどが高評価につながった。自然環境が豊富で人口や交通量が少ない国ほど上位に入りやすいランキングとなっている。
 
 シンガポールは国土約740平方キロメートルに人口、住宅、企業、道路、鉄道などが高度に集積する都市国家である。今回の「世界で最も騒がしい国」という結果は、必ずしも生活環境の悪さを意味するものではなく、限られた国土を高密度で活用しているシンガポールの都市構造を別の角度から示した結果ともいえそうだ。

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