2026年8月27日
「会議が突然中国語に」外国人社員が疎外感 職場の使用言語巡り議論
シンガポールで働く外国人男性が、職場の同僚が会議中に英語から中国語(マンダリン)へ頻繁に切り替えるため、議論についていけず疎外感を感じているとオンライン上で訴えた。多国籍な職場において、共通言語をどのように運用すべきかを巡り、さまざまな意見が寄せられている。
男性は8月18日、オンライン掲示板Redditの「r/askSingapore」に自身の経験を投稿した。勤務先では中国本土出身者が多数を占め、主にマンダリンを話している一方、男性を含む少数の外国人社員はマンダリンを理解できないという。
男性によると、会議は当初、全員が参加できるよう英語で始まる。しかし議論が進むにつれて、同僚たちが自然にマンダリンへ切り替え、そのまま会話を続けることが頻繁にあるという。英語による翻訳や要約もなく、自分たちの名前が会話の中に出てきても、何について話されているのか分からないことがあると説明した。
疎外感は会議だけではないという。チームのランチや夕食などにも誘われる機会が少なく、男性は「一度だけの出来事ではなく、常に一部の人が輪の中にいて、ほかの人が外にいる状態」と感じているとした。
男性自身は複数の言語を話し、職場で使われる言語についても学び始めているという。そのため、単に「中国語を学べばいい」という問題ではなく、国際的な職場で特定の言語を理解できない社員が継続的に議論から外される状況に疑問を呈している。
この問題については既に会社側にも伝えたが、経営陣からは「職場では英語を使用するように」と全体へ呼び掛けただけで、実質的な改善には至らなかったという。数日すると再びマンダリン中心の会話に戻ってしまい、上級管理職にも同じ言語グループの人が多いため、さらに問題を提起すべきか悩んでいるとした。
投稿に対しては、「自分の名前が聞こえたら、英語でもう一度説明してほしいとその場で伝えるべき」との意見が寄せられた。一方、同僚側に排除する意図があるとは限らず、母語を話す相手がいると無意識に言語を切り替えてしまうこともあるとの指摘もあった。
今回の投稿は一個人の体験であり、シンガポールの職場全体を示すものではない。ただ、多国籍・多文化の人材が働くシンガポールでは、言語の違いが情報共有やチームへの帰属意識に影響する可能性がある。社員の国籍や母語にかかわらず業務上の議論に参加できる環境をどうつくるか、企業側のコミュニケーションルールも改めて問われるテーマとなっている。


