2026年8月27日
シンガポール、政府能力ランキングで4年連続世界1位 5分野で首位
シンガポールが、世界各国の政府の能力や行政運営の実効性を評価する「2026年Chandler Good Government Index(CGGI)」で、4年連続となる世界1位に選ばれた。北欧諸国などを上回り、行政機関の強さや財政運営、ビジネス環境など幅広い分野で高い評価を受けた。
CGGIはシンガポールを拠点とするChandler Governance Groupが毎年発表している指数で、2026年版では世界133ヵ国・地域の政府を対象に、35の指標を用いて評価した。「リーダーシップと先見性」「法律・政策」「強固な制度」「財政運営」「魅力的な市場」「国際的影響力・評判」「国民生活の向上」の7分野から政府の能力と実績を分析している。
シンガポールはこのうち、リーダーシップと先見性、強固な制度、財政運営、魅力的な市場、国民生活の向上の5分野で世界1位となった。一方、「法律・政策」は8位、「国際的影響力・評判」は21位だった。
特に2026年は財政運営の評価が改善し、同分野で世界1位に返り咲いた。2025年度の財政収支がGDP比1.9%の黒字となり、当初予想の2倍以上に達したことなどが評価された。法人所得税収入が堅調だったことに加え、憲法に基づく均衡財政の枠組みが安定した財政運営につながっていると報告書は指摘している。
総合ランキング2位はノルウェーで、前年から2ランク上昇。3位はデンマーク、4位フィンランド、5位スウェーデンと北欧諸国が上位を占めた。以下、スイス、ドイツ、オランダ、アラブ首長国連邦(UAE)、ルクセンブルクがトップ10に入った。シンガポールは東南アジアで唯一、さらにアジア全体でも唯一のトップ10入りとなった。
アジア太平洋地域全体でも政府能力の改善が目立った。対象となった19ヵ国の79%で前年よりスコアが上昇し、2021年以降の平均改善幅は世界の地域別で最大となった。世界トップ20にはシンガポールのほか、豪州11位、ニュージーランド13位、韓国16位、日本17位の計5ヵ国が入った。
CGGIは政府の規模や経済力そのものではなく、制度、政策実行力、財政管理、公共サービスなどを総合的に評価する指標である。4年連続の首位は、シンガポールの行政能力や財政規律、投資環境などが国際的に高く評価されていることを示す結果となった。

