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社会

2026年7月27日

シンガポール人女性、マレーシアからの高速バスに置き去り 出入国手続き中にバスが出発

 マレーシアからシンガポールへ向かう高速バスを利用していたシンガポール人女性が、第二リンク(Tuas Second Link)の出入国審査のためにバスを降りた後、乗車していたバスが本人を待たずに出発し、置き去りにされるトラブルが発生した。女性によると、自身を含む計7人の乗客が同様に取り残され、荷物の一部もバス内に残されたままとなったという。今回の出来事は、越境バスの運行体制や乗客確認のあり方に疑問を投げかけている。
 
 女性は6月1日、Cityline社のバスでマレーシアからシンガポールへ向かっていた。乗客は出入国審査のため全員がバスを降りるよう案内され、女性は約10分で手続きを終えた。しかし、審査を終えて乗り場へ戻ると、乗車していたバスはすでに出発していた。女性によれば、運転手や係員から乗客を確認する呼びかけや出発前の案内はなく、バスにはジャケットなどの私物も残されたままだったという。
 
 その後、女性はバス会社へ苦情を申し立てたが、同社は「混雑時には運転手が個々の乗客の状況を確認することはできず、一定時間経過後は運行スケジュールに従って出発する」という標準運用手順(SOP)に基づいて対応したと説明した。また、社内調査の結果、「サービス上の問題は確認できなかった」として、運賃の返金や約200Sドル相当とされる紛失したジャケットへの補償には応じない方針を示した。
 
 一方、インターネット上では同社に対する口コミとして、出入国検問所での待機時間の短さや乗客とのコミュニケーション不足を指摘する声も見られる。今月には別の高速バス会社でも、マレーシア国内の休憩所でシンガポール人男性を置き去りにしたとされる事例が報じられており、長距離バス業界における乗客管理の課題が相次いで浮上している。
 
 シンガポールとマレーシアを結ぶ高速バスは、週末や祝日を中心に多くの利用者が往来する重要な交通手段である。特に出入国検問所では、全乗客が一旦バスを降りて手続きを行うため、運行会社には乗客全員の再乗車を確認したうえで出発する体制が求められる。今回の事例を受け、利用者からは安全管理や情報提供の改善を求める声が高まっており、越境バス各社には運行効率だけでなく、乗客が安心して利用できるサービス体制の強化が期待されている。

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