2026年7月22日
ウッドランズのHDB駐車場付近でEVが出火 けが人なく原因を調査
シンガポール北部ウッドランズで7月21日午前、HDB(住宅開発庁)の立体駐車場出口付近を走行していた電気自動車(EV)が出火する事故が発生した。消防当局(SCDF)が消火活動を行い、火災は速やかに鎮圧された。運転手を含めけが人はなく、火災原因については現在調査が進められている。
SCDFによると、火災はウッドランズ・ドライブ44のブロック548にある立体駐車場の出口付近で午前10時10分ごろ発生した。火元は車内で、消防隊は放水により消火した。現場の映像では、車内から黒煙が立ち上り、ダッシュボードやシート周辺が激しく焼損している様子が確認された。
運転していた女性によると、駐車場から出ようとした際に焦げ臭いにおいに気付き、車を停止させたところ車内から煙が出ていることを確認したという。火は運転席と助手席の間付近から発生したとみられ、近くの警備員が消火器で初期消火を試みたものの鎮火できず、延焼の恐れがあったため消防へ通報した。その後、車両はレッカー車で搬送された。
近年、シンガポールでは政府の脱炭素政策を背景にEVの普及が急速に進み、2030年以降は新車販売を環境負荷の低い車両へ移行する方針が示されている。一方で、EV火災が発生した場合は、リチウムイオン電池の特性から消火や安全確認に通常より時間を要するケースもあるため、消防当局は専門的な対応体制を整備している。今回の火災についても、現時点でバッテリーが原因と断定されたわけではなく、出火原因は詳細な調査結果を待つ必要がある。
シンガポールではEVの登録台数が年々増加しているものの、今回のような車両火災は依然として珍しい事例である。当局は事故原因を詳しく調査するとともに、調査結果を今後の車両安全対策やEV普及政策に反映させる方針である。
