シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPTikTok、コンテンツ審査体制を再編 シンガポール拠点にも影響

経済

2026年7月6日

TikTok、コンテンツ審査体制を再編 シンガポール拠点にも影響

 動画共有アプリ「TikTok」を運営するByteDanceは、コンテンツ審査(モデレーション)部門の組織再編を進めており、シンガポールを含む複数の海外拠点で人員削減を実施していることが明らかになった。人工知能(AI)の活用拡大により、従来人手で行っていた投稿内容の監視業務を自動化し、業務効率の向上とコスト削減を図る狙いがある。
 
 TikTokは世界で20億人以上の利用者を抱え、シンガポールにはアジア太平洋地域を統括する重要拠点を置いている。これまで投稿された動画の監視や有害コンテンツの削除、利用規約違反への対応などを担当する専門チームが配置されてきたが、近年はAI技術の精度向上により、多くの審査業務を自動化できるようになっている。
 
 一方で、AIだけでは誤情報やヘイトスピーチ、文化的背景を踏まえた判断が難しいケースもあり、専門家からは人的審査との適切な組み合わせが引き続き重要との指摘もある。各国政府はSNS事業者に対し、オンライン上の安全対策や偽情報対策の強化を求めており、TikTokもコンテンツ管理体制の見直しを進めている。
 
 今回の組織再編は、シンガポールのデジタル・IT人材市場にも一定の影響を与える可能性がある。一方で、AI開発やデータ分析、サイバーセキュリティなど新たな分野では人材需要が拡大しており、デジタル産業全体としては高度人材への需要が引き続き堅調に推移するとみられている。

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