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経済

2026年6月9日

航空券価格、正常化にはさらに時間 国際航空運送協会が見通し

 国際航空運送協会(IATA)は、世界の航空運賃が新型コロナウイルス流行前の水準へ戻るまでには、当初予想より長い時間がかかるとの見通しを示した。航空需要の回復が続く一方で、機材不足や運航コスト上昇が価格高止まりの要因となっている。
 
 IATAによると、世界的な旅行需要は依然として堅調で、特にアジア太平洋地域では国際線利用者数が急速に回復している。しかし航空会社側では、新型機の納入遅延や部品不足、整備能力不足などの問題が続いており、十分な供給拡大が難しい状況だという。
 
 さらに、燃料費や人件費の上昇、中東情勢を背景とした飛行ルート変更による運航コスト増加も、航空券価格を押し上げている。航空会社は一部路線で運航時間延長や追加燃料コストへの対応を迫られている。
 
 IATA幹部は、「需要は非常に強いが、供給側が完全に追いついていない」と説明。航空機メーカーによる納入遅れが業界全体に影響しており、特に長距離国際線の座席供給不足が続いていると指摘した。
 
 シンガポールでは、チャンギ空港の利用者数がほぼコロナ前水準まで回復している。日本、韓国、中国、欧州方面など人気路線では繁忙期を中心に高運賃が続いており、旅行者の負担増につながっている。
 
 一方、専門家は、航空会社間の競争激化や新規路線開設が進めば、今後徐々に価格は落ち着く可能性があるとみている。ただし、完全な正常化には数年単位の時間が必要との見方も出ている。
 
 旅行業界では、夏休みや年末年始などピークシーズンの予約について、「早期予約による価格確保」がこれまで以上に重要になると指摘されている。

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