2026年4月27日
シンガポール3大銀行、2025年に2,800人超削減
シンガポールの大手銀行DBS、OCBC、UOBの3行が、2025年に合計2,800人以上の人員削減を実施したことが分かった。業界ではデジタル化や人工知能(AI)導入の加速に加え、コスト削減圧力が背景にあるとみられている。
報道によると、最大規模の削減を行ったのはDBSで、約1,500人を削減した。同行は以前からAI活用による業務効率化を進めており、単純作業の自動化が進む中で、一部業務の人員需要が減少しているという。DBSのPiyush Gupta CEOは過去に、「AIによって数千人規模の職務が影響を受ける可能性がある」と発言していた。
OCBCでは約800人、UOBでは約500人が削減対象となった。両行とも、デジタルバンキング拡大や業務効率化の一環として組織見直しを進めている。特に店舗業務やバックオフィス業務での自動化が進んでいるとされる。
一方で、銀行各社はITやサイバーセキュリティー、データ分析、AI関連分野では引き続き採用を継続している。従来型業務の人員を削減する一方で、高度デジタル人材へのシフトを進めている構図である。
シンガポール金融業界では近年、フィンテック競争や金利環境変化に対応するため、構造改革が進んでいる。専門家は、今後もAI導入による職種転換や再教育の必要性が高まると指摘している。


