2026年4月23日
中東危機の影響で、ジョホール州の飲食店が値上げ検討
中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格上昇の影響が、マレーシア・ジョホール州の飲食業界にも広がっている。地元の飲食店や屋台経営者らは、運営コストの増加を受け、今後数週間以内にメニュー価格を引き上げる可能性があると警告している。
ジョホール州クラ イでインド式朝食店を営む女性経営者は、現時点では価格維持に努めているものの、プラスチック容器などの資材価格がすでに上昇しており、今後さらに負担が増えれば値上げは避けられないとの見方を示した。また、マレーシア政府によるRON95ガソリン補助金の制限強化も影響し、燃料費負担が増しているという。
ジョホールバルやクラ イで複数店舗を運営する飲食業者も、シーフードや食用油の価格上昇を指摘し、「遅かれ早かれ価格調整が必要になる」と述べた。ただし顧客離れを避けるため、大幅な値上げではなく数十セン程度の小幅改定を想定しているという。価格上昇は5月頃から本格化する可能性があるとしている。
一方で、一部事業者は値上げ以外の対応も模索している。食材のグレード変更や分量調整などでコスト吸収を試み、「価格引き上げは最後の手段」とする声もある。
同様の動きはシンガポールでも見られており、ホーカー業界では燃料サーチャージや配送費増加を背景に、料理価格を50セント〜1Sドル引き上げる店舗が出始めている。専門家は、中東危機による原油価格高騰が東南アジアの外食産業全体に波及していると指摘している。

