シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP新卒、就職辞退し1年旅行へ、「将来に不利か」不安の声も

社会

2026年4月8日

新卒、就職辞退し1年旅行へ、「将来に不利か」不安の声も

 シンガポールで卒業を控えた大学生が、月給4,000Sドルおよび4,200Sドルの内定を辞退し、1年間の海外旅行を選択したことが話題となっている。本人は「17〜18年間学び続けた後なので休む価値がある」とし、貯蓄約5万Sドルを旅行費用として確保しているという。
 
 この学生は、大学主催のキャリアフェアなどを通じて内定を得たが、すぐに就職するのではなく、自身の時間を優先する決断をした。一方で「ギャップイヤーが就職に不利になるのではないか」「怠けていると思われるのではないか」と将来への不安も抱えている。
 
 この投稿に対し、オンライン上では賛否両論が寄せられた。採用経験者からは「むしろ自主性や独立心の証として評価する」との肯定的な意見がある一方、「次の新卒と競争する際に不利になる可能性がある」との慎重な見方も示された。
 
 背景には、シンガポールの新卒就職市場が依然として競争的である現状がある。2026年は雇用機会自体は存在するものの、企業側の選別が厳しく、就職までに数ヵ月を要するケースも少なくない。
 
 今回のケースは、キャリア初期における「経験」と「タイミング」のどちらを優先するかという選択を象徴しており、若年層の価値観の多様化を示す事例として注目されている。

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