2026年4月6日
DHLシンガポールで人員削減、詳細非公表のまま実施
シンガポールにおいて、国際物流大手DHLの一部門が従業員のリストラ(人員削減)を実施したことが明らかとなった。ただし、対象人数や職種などの詳細については、企業および労働組合の双方が公表を控えている。
今回のリストラは、フォワーディング業務を担う「DHLグローバルフォワーディング・シンガポール」で行われたもので、約2ヵ月前からオンライン上で噂が広がっていた。3月30日にはSNS上でも具体的な削減に関する投稿が確認され、同社は3月31日に正式に実施を認めた。
同社は声明で、「従業員を公正かつ尊重をもって扱うことに引き続きコミットしている」とした上で、人員に関する判断は「現在の事業ニーズおよび能力に基づくもの」と説明している。一方で、具体的な削減規模や影響については明らかにしていない。
また、同社は労働組合が存在する企業であり、組合側は今回の動きについて「長期的な持続性を見据えた組織再編の一環」であると説明している。組合は企業と連携し、対象従業員に対して労使協定に基づく適正な退職補償が支払われるよう対応しているとしたが、影響人数については同様に非公表としている。
今回のケースは、詳細が明かされないまま進む「静かな人員調整」の一例とみられ、物流業界における構造変化や効率化の動きが背景にある可能性が指摘される。シンガポールにおいても、企業の組織再編が段階的に進む中、雇用環境の変化が引き続き注視される局面にある。

