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社会

2026年2月16日

ラッキープラザ暴行事件、フィリピン政府が男への法的措置を検討

 シンガポール中心部のショッピングモール、ラッキープラザで発生した女性への暴行事件を巡り、フィリピン政府が加害者とされる男に対し、法的措置を取る方針を示した。本件は映像がSNS上で拡散され、被害者がフィリピン人女性とみられることから、両国で大きな関心を集めている。
 
 事件はラッキープラザの屋内で起き、男が女性を殴打する様子が周囲の人々によって撮影された。動画では、女性が突然暴力を受け、周囲が制止に入る緊迫した状況が確認できる。シンガポール警察はすでに事件を把握しており、関係者から事情を聴取するなど捜査を進めている。
 
 これを受け、フィリピン外務省および在シンガポール・フィリピン大使館は声明を発表し、被害者の安全確保と支援を最優先とする姿勢を強調した。その上で、加害者がフィリピン国籍である場合、フィリピン国内法に基づく処罰も視野に入れると明らかにした。海外で起きた犯罪であっても、重大な人権侵害や暴力行為については、国外犯処罰の枠組みを通じて対応する可能性があるとしている。
 
 大使館は被害女性と連絡を取り、医療や法的支援、カウンセリングなどの提供を進めているという。また、シンガポール当局とも緊密に連携し、捜査や司法手続きが適切に進むよう協力する方針である。
 
 今回の事件は、外国人労働者や観光客が多く集まるラッキープラザという場所で起きたこともあり、公共空間での安全確保の重要性を改めて浮き彫りにした。専門家は、国籍を問わず暴力行為には厳正に対処する姿勢を明確に示すことが、再発防止につながると指摘している。
 
 フィリピン政府は、「海外にいる自国民であっても、暴力は決して容認されない」と強調しており、本件は今後、国境を越えた法的責任のあり方を巡る事例として注目される可能性がある。

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