2026年2月16日
スターハブの下半期利益が50.9%減少
シンガポールの大手通信会社StarHubは、2025年後半の純利益が前年同期比で50.9%減少したと発表した。これを受けて同社株は取引で3.3%下落し、市場の懸念が強まっている。
同社が公表した決算概要によると、利益減少の主因は競争激化による通信サービス料金の低下、パンデミック後の顧客行動の変化、設備投資の増加など複数の要素が重なったものであるという。また、新規サービスへの移行やネットワーク強化のための投資コストが期中に膨らんだことも、収益圧迫の一因とみられている。
StarHubは、携帯電話サービス、固定通信、ブロードバンド、メディアなど多岐にわたる通信およびデジタルサービスを展開しているが、特に携帯通信市場では競合他社との価格競争が激しく、新規顧客獲得と既存顧客の維持の両面でコスト負担が重くのしかかっている。また、企業向けサービスの需要変動も収益に影響した可能性がある。
市場アナリストは、「通信業界全体が成熟段階にあり、料金競争が収益を圧迫している」と指摘する一方で、「StarHubは強固なインフラとブランド力を持つため、長期的な成長余地は存在する」との見方も示している。しかし、短期的な業績悪化を受けて、株式市場では評価の再検討が進んでいる。
同社の株価下落は、投資家が収益性の低下と将来の利益見通しに懸念を示したものと見られる。特に配当利回りを重視する投資家にとって、利益減少は収益性評価のマイナス要因となる。
StarHub側は声明で、「市場環境の変化に応じた戦略的な対応を進めており、長期的な価値創出を目指す」と説明した。また、今後はデジタルサービスや付加価値サービスへの注力、効率化の推進を進め、収益基盤の強化を図る方針を示している。
具体的な対応策としては、次世代通信技術の導入促進、新規データサービスの展開、企業向けソリューションの強化などが挙げられている。これらの施策は、競争環境下でも収益性を改善し、顧客満足度を高める狙いがある。
業界内では、価格競争の激化により通信大手各社が収益面で苦戦するケースが散見されるが、各社は技術革新や新規事業の開拓を通じて収益構造の多角化を模索している。StarHubも例外ではなく、短期的な業績低下を克服しつつ、持続的な成長を実現するための取り組みが今後の焦点となる。

