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社会

2026年2月5日

偽造QRコードを見抜くアプリ、シンガポールのハッカソンで開発

 シンガポールで開催されたハッカソンにおいて、偽造されたQRコードを判別できるアプリケーションが注目を集めた。主催者によると、近年オンライン決済やデジタル認証で広く使われるQRコードを悪用した詐欺が増加しており、安全性向上を目指す技術の実用化が期待されているという。
 
 このアプリは、スマートフォンなどでQRコードを読み取ると、そのコードが本物か偽造かをリアルタイムで判定する仕組みを持つ。内部ではQRコードの構成情報やデータパターン、関連URLの安全性などを解析し、疑わしい場合にはユーザーに警告を表示する。開発チームは、特定の詐欺パターンや改ざんされたコードが持つ特徴を機械学習モデルで学習させ、判別精度を高めたとしている。
 
 ハッカソンはテクノロジーやイノベーションを促進する目的で行われ、参加者は限られた時間内に社会課題解決につながるプロジェクトを競い合わせた。偽QRコード検出アプリは、特に高評価を受けたプロジェクトの一つとして表彰候補に挙がったという。
 
 近年、QRコード詐欺は消費者や企業にとって身近な脅威となっている。店舗やオンラインサービスで見かけるQRコードを偽装し、ユーザーを詐欺サイトに誘導する手口や、支払い先を盗用するケースが報告されており、ユーザー自身が「安全かどうか判断するのが難しい」という問題があった。
 
 今回開発されたアプリは、一般ユーザーだけでなく、小売業者やサービス提供者にとっても導入メリットが大きいと評価されている。開発チームは将来、公共交通機関やイベント会場、飲食店などでの実証実験を視野に入れており、より多くのQRコード利用場面での安全性向上を目指すとしている。
 
 技術評論家は、「偽造QRコードを放置するとデジタル詐欺がさらに増加する可能性がある」とし、こうしたアプリが普及することで、デジタル取引の信頼性が高まる効果が期待できるとコメントした。一方で、検出精度や偽陽性の課題、プライバシー保護の観点からの懸念も指摘されている。
 
 今回のハッカソンを通じて生まれた偽QRコード判別アプリは、市民の日常生活を守る新たなツールとして実用化への期待が高まっている。技術開発と社会的運用の両面で、今後の進展が注目される。

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