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経済

2026年1月8日

デンプシーの「Open Farm Community」、11年の歴史に幕

 シンガポールのデンプシー地区にあるレストランOpen Farm Communityが、2026年1月11日をもって営業を終了する。2015年の開業以来、約11年にわたり、都市型農園と飲食を融合させたコンセプトで親しまれてきたが、節目の年で幕を下ろすこととなった。
 
 Open Farm Communityは、敷地内で育てたハーブや野菜を料理に取り入れる「ファーム・トゥ・テーブル」を前面に打ち出し、持続可能な食の在り方を提案してきた。緑に囲まれた開放的な空間は、地元客のみならず観光客にも人気で、環境意識の高い層を中心に支持を集めてきた。
 
 運営側は閉店の理由について詳細を明らかにしていないが、賃料や人件費の上昇、飲食業界を取り巻く環境変化などが背景にあるとみられる。デンプシー地区では近年、テナントの入れ替えや再編が進んでおり、飲食店にとっては競争の激しい環境が続いている。
 
 SNS上では「思い出の場所がなくなるのは残念」「自然の中で食事ができる貴重な店だった」と惜しむ声が相次いでいる。一方で、同店が提示してきたサステナブルな食の理念は、他のレストランや業界全体に影響を与えたとの評価も多い。
 
 Open Farm Communityは、閉店日まで通常営業を続ける予定で、来店客に対して感謝の意を表している。今回の閉店は、シンガポール外食業界における一つの時代の区切りを象徴する出来事となりそうである。

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