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社会

2025年12月8日

スタンダードチャータード・シンガポールマラソンでゴール後混雑

 2025年12月6日に開催されたStandard Chartered Singapore Marathon(SCSM)で、ゴール地点となったPadang付近のポストレースゾーンで深刻な混雑が発生し、多くの参加者がレース後に不満を訴えた。主催者側はこの問題を認め、参加者に謝罪した。
 
 この日は、ハーフマラソンおよび5kmのランナーが一斉にゴールしたことにより、完走後にメダル受け取り、記念品(グッディバッグ)受け取り、水分補給エリアなどへ向かう過程で大きな渋滞が発生。多くのランナーが10分から最大40分待たされたと報告している。
 
 特に、インドネシアから参加した24歳の学生ランナーは「アジアでの初ハーフマラソンだった」と語りつつも、「ゴール後が混みすぎだった。暑さの中で待たされ、めまいがした」と振り返った。
 
また、初参加の28歳男性も「40分待たされた」と語り、待機場所の暑さや給水・補給の不十分さを指摘した。
 
 主催者の担当者は、ピーク時のランナー集中による施設のキャパシティ逼迫が原因であると説明。混雑が確認された後、追加の通路を開放し、医療体制や水分補給なども確保したと述べ、参加者に対して謝罪の意を表明した。今後、翌日のマラソンおよび10kmの種目に向けてポストレースの導線や設備を見直すとしている。
 
 今回の混雑は、SCSMが今年から採用した「ハーフマラソン・5km/マラソン・10kmを別日で実施する二日制フォーマット」が初めて本格的に導入されたことに伴うもの。主催側は、より円滑で快適な運営を目指していたが、逆にゴール直後の混雑を招く結果となった。

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